出世ナビ 記事セレクト

探訪ビジネススクール

地域を変える担い手は? パブリックベンチャーへの期待 内閣府ひと・しごと・まち創生本部 村上敬亮参事官に聞く

 地域資源を発掘し、地域自体にも好循環を生み出す、さらに地域の戦略をも担う。そんなベンチャーが各地に広がっている。ビジネスとも既存の公共団体とも違う、進化していく地域起業を「パブリックベンチャー」と呼んで「稼げる地方」の担い手として育成、さらに多様な地域へ広げようとしているのが、5月から始まる「ローカルベンチャーラボ」という事業育成プログラムだ。NPO法人、ETICと全国10市町からなるローカルベンチャー協議会が主催する。政策面からこの取り組みを支援する内閣府まち・ひと・しごと創生本部の村上敬亮参事官に、パブリックベンチャーの現状とプログラムへの期待を聞いた。

■西粟倉村や四万十町に先進事例

村上敬亮・内閣府まち・ひと・しごと創生本部参事官 村上敬亮・内閣府まち・ひと・しごと創生本部参事官

 ――2014年に地方創生担当に就任されて以来、全国各地の取り組みを見てきたと思います。地域創生の有力な担い手となるパブリックベンチャーは育ってきていますか。

 「最も知られているのは、岡山県西粟倉村で林業六次化を推進してきた牧大介氏の取り組みでしょう。川上(間伐材の効率的な切り出し)から製材所の整備、最終製品の製造を進めた結果、村の林業関連の年間売り上げを1億円から8億円を超えるまでに伸ばしました。現在はさらに地域の付加価値を高め、BtoC市場へ村全体で進出していくために株式会社組織でエーゼロを設立し、地域のメディアのプロデュースやうなぎ・なまずなどの養殖事業なども手掛けています。テレビの経済情報番組でも取り上げられました」

 「ほかにも宮崎県日南市には、『油津応援団』というパブリックベンチャーがあります。シャッター街となっていた商店街の再生という課題に取り組みました。4年で20店舗の新規開業という明確な重要業績評価指標(KPI)を立て、民間で資金調達を進め、魅力的なエリアの整備と店舗誘致を推進、見事にその目標をクリアしました。高知県四万十町を拠点とする『四万十ドラマ』という地域商社もこうしたパブリックベンチャーのひとつです。活動歴はすでに20年以上。四万十川流域の資源を活用した商品開発および販売促進に取り組み、独自の商品開発コンセプトを掲げて次々とヒット商品をプロデュースしています。地元に道の駅も経営し、そこを商品開発・テストマーケティング拠点にもしながら、都市部への販路拡大も仕掛けています」

油津応援団が開業にかかわった「あぶらつ食堂」 油津応援団が開業にかかわった「あぶらつ食堂」

 ――エリア共通の利益のために、稼ぐ部分を担うのがパブリックベンチャーへの期待値だと思いますが、これまでの組織ではなぜだめなのでしょうか?

  • よくわかる管理会計の基礎と実践

    会計の基礎知識を考える力にする続きを読む

  • 財務諸表分析と企業価値評価の基本

    企業価値向上の好循環を生みだす続きを読む

  • ファシリテーション能力開発

    ファシリテーションの第一人者がエッセンス・スキル・ノウハウを伝授続きを読む

バックナンバー

NIKKEI STYLE

最新記事一覧

おすすめの講座

  • 会社役員・幹部向けベーシックコース
  • 上司力養成講座特集
  • ビジネス基礎力特集
  • ビジネススキル再点検
  • 日経緊急解説Live!
  • 日経ビジネススクール アジア
  • 日本版エグゼクティブ研究会
  • お気に入り登録&マイページ便利な使い方