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Phrase of the Day

泣きつく play on ~'s heartstrings

He played on Jane's heartstrings and borrowed money from her.
(彼はジェーンに泣きついておカネを借りました)

Vocab Aid:
borrow(借りる)

 「泣きつく」の訳に表題の英語句を充てるのは、まぎれもない意訳です。日英両語句に共通するニュアンスを考えると、この取り合わせが最も相性がいい――という着想です。「泣きつく」といっても実際に涙を流すわけじゃなく「泣き言を並べて人の同情をひこうとする」のがそのココロ。国語辞典には「泣くようにして頼みこむ」とあります。一方、play on ~'s heartstrings(~の心の琴線を利用する)は、「人の情につけ込んで自分の利を図る」ことを指す慣用句。哀れな話をもちかけて人の「情け」にすがろうというのがその魂胆です。つまり、この英語フレーズと我々の「泣きつく」「泣き落としにかける」は、根っこのところで同じということです。

How to use:

  1. Jack told me a lot of sob stories about himself and his family.
  2. Don't be fooled. He is just playing on your heartstrings.
  1. ジャックは自分と家族がどんなに苦労しているかを綿々と訴えるんだよ。
  2. だまされちゃダメよ。あなたを泣き落としにかけようとしてるだけなんだから。

Further Study:

 イギリス英語にpile on the agonyという慣用句があります。pile onは「積み重ねる」でagonyは「苦痛」。直訳で「苦痛を積み重ねる」になりますが、意味するところは「哀れっぽい話を並べ立てる」。それも人の同情を買おうとする下心があっての、大げさな哀れ話をすることを意味します。食べるに困っているわけでもないのに、生活が苦しくてどうにもならないとこぼす人。失恋したと哀れを装いながらご飯を何杯もおかわりする人。この手の人の泣き落としには引っかかってはいけません。

Okay, okay, I'll lend you money. Stop piling on the agony.
(わかった、わかった。カネは貸すから、もう泣き言は言うな)

Bob really piled on the agony, saying that he was getting a raw deal in the office.
(会社でひとい仕打ちを受けている自分がいかに哀れかを、ボブはえんえんと語りました)

コスモポリタン・インスティテュート(CI)

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