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英文会計はこう読め

グローバル人材に必須 英文会計は財務3表一体で学べ 第1回 財務諸表って何?~英文会計を基礎から学びたい人のために

 グローバル化の進展で、対外ビジネスをするときはもちろん、国内事業にからんでも英文会計の理解が必要な局面が増えている。財務3表を一体的に学ぶ勉強法を提唱する会計研修のプロ、ボナ・ヴィータコーポレーション代表取締役の國貞克則氏は、同じ勉強法が英文会計でも有効と話す。國貞氏に、この勉強法に則った英文会計の基礎を8回にわたって解説してもらう。第1回は、そもそも「財務諸表とは何か」についてだ。

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■何のために財務諸表を作るの?

 ビジネスがグローバル化する現代においては、日本でも英文会計を理解しなければならない人が増えてきていると思います。私の会計研修でも、研修が終了してから「会計の素人が英文会計を理解するために良い本はありませんか」という質問をよく受けます。このコラムはそういった会計の専門家ではない方で、英文会計を基礎から学びたいと思っておられる方のために書いています。

 英文会計も基本的な枠組みは日本の会計と同じです。日本でいう損益計算書(PL)、貸借対照表(BS)、キャッシュフロー計算書(CS)の財務3表が、英文会計ではIncome statement、Balance sheet、Cash flow statementという名前で存在します。

 それは考えてみれば当たり前です。そもそも15世紀にベニスの商人によって発明された複式簿記会計の仕組みが全世界に広まったのですから、世界中どこに行っても複式簿記会計の基本的な考え方は同じなのです。

 したがって、英文会計も財務3表を一体にして学ぶ勉強法が有効です。つまり、Income statementとBalance sheetとCash flow statementの3つの表を一体にして英文会計を理解する勉強法です。この勉強法により簿記(Double-entry bookkeeping)や仕訳(Journal entry)を勉強しなくても英文会計の仕組みが理解できます。

 このコラムを読めば会計の知識が全くない方であっても、英文会計の全体像と基本的な仕組みが理解でき、財務諸表(Financial statements)から会社の状態が分析できるようになります。

 では、財務3表の詳しい説明をする前に会計の全体像に係る質問からスタートしていきしょう。すべての企業が財務諸表を作成しますが、そもそも財務諸表は何のために作るのでしょうか。財務諸表を作る目的はいくつもあります。経営者が自分の経営する会社の事業実態を数字で把握してしっかり経営していくためのものでもありますし、税金を計算するための基礎資料にもなります。

 ただ、財務諸表を作る第一番の目的は、会社の外の関係者に会社の状態を正しく伝えることです。会社の外の関係者とは、出資をしている株主の人、お金を貸してくれている債権者といわれる金融機関の人、取引先の人、これから出資をしようと思っている投資家の人など、その会社に関係がある人や興味を持っている人のことです。

 では、会社の関係者は会社の何を知りたいと思っているのでしょうか。どんな情報を提供しておけば会社の関係者は満足するのでしょうか。

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