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英文会計はこう読め

英文財務3表 どこを見れば会社の何がわかる? 第5回 財務諸表から会社の状態を読み解く

 グローバル化の進展で、対外ビジネスをするときはもちろん、国内事業にからんでも英文会計の理解が必要な局面が増えている。財務3表を一体的に学ぶ勉強法を提唱する会計研修のプロ、ボナ・ヴィータコーポレーション代表取締役の國貞克則氏は、同じ勉強法が英文会計でも有効と話す。國貞氏に、この勉強法に則った英文会計の基礎を8回にわたって解説してもらう。第5回は、社債発行や事務用品の購入など、様々な企業活動によって財務3表がどう変化するかを見ていく。

◇   ◇   ◇

■事業全体のプロセスが財務諸表に表されている

 第4回までのコラムで、英文会計の全体像とその基本的な仕組みがご理解いただけたと思います。今回のコラムでは財務分析について説明します。

 財務分析といっても流動比率や自己資本比率といった財務分析指標の計算式の説明ではなく、私たち会計の素人は財務諸表のどこを見ればよいのか、どこを見れば会社の何がわかるのかということについての説明です。

 財務分析の考え方を説明する前に、もう一度財務諸表に何が書かれているかについて説明しておきましょう。第1回のコラムで述べたように、すべての会社はお金を集める(Financing)→投資する(Investing)→利益をあげる(Earning)という3つの活動を行っています。

図表1 全ての会社に共通する3つの活動

英文財務3表 どこを見れば会社の何がわかる?

 これを損益計算書と貸借対照表を使って図にすると図表2のようになります。

 事業は先ず、株主から集めたお金である株主資本(Stockholders' equity)から始まります。これに他人資本(Borrowed capital)を加えてさらにお金を集めます。何のためにお金が必要かといえば、工場(Plant)や機械装置(Equipment)などの資産(Assets)を調達するためです。これらのことが貸借対照表に表されています。

図表2 全ての会社に共通する3つの活動を損益計算書と貸借対照表で表す

英文財務3表 どこを見れば会社の何がわかる?

 この投資した工場や機械装置などの資産を効率よく使って売上高(Net sales)を作ります。この売上高から全ての費用を差し引くと当期純利益(Net income)になります。損益計算書に表わされているこの当期純利益が、貸借対照表に利益剰余金(Retained earnings)として積み上げられ、株主資本を増やしていきます。

 この事業全体のプロセスが財務諸表に表されているわけです。経営者の重要な仕事の1つは、事業全体のプロセスを効率よく運営することです。ですから、この事業全体のプロセスが効率よく運営されているかどうかを財務諸表から読み解くことが財務分析の1つの目的になります。

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