お客様導入事例日経ビジネススクール/法人研修
日経の法人研修を取り入れていただいている企業のご担当者様に、お話を伺いました。
株式会社大京様
グループ総務人事部 人財開発課 係長
並木 賢太郎 様
現在、当社では、経営理念に基づき、「2020ビジョン」を掲げ、「お客様に選ばれる住生活をコアとした新しい不動産サービス事業」を目指しております。その実現のために、目の前の業務をこなすだけではなく、社員一人一人が情報感度を高く持ち、お客様の先を見据えた提案をすることが必要であり、世の中の動きを読み解き、新しいニーズをとらえることが重要と考えております。
今年(2015年)の新入社員に対しては、自らのレベルを知ることに加え、同期入社の社員がライバル感を持ちつつも共同で問題を解決するグループワークにも活用しようという狙いで、その場で解答・解説も提供される、「研修ドリル」を受験しました。
社員一人ひとりが40分で50問を解答する規定のテスト実施の後、当社独自の試みとして、5~6人のグループに分かれて約1時間、パソコンやスマホでの検索も可としてできるだけ満点を目指すように、難しい問題については議論もしながらグループとして解答をつくり、得点を競いました。
解答をつくる過程でリーダーとなる社員、事実関係やデータを調べる社員、記録してまとめる社員などの役割分担もみられ、「楽しんで情報を取る」という経験も得られたと思います。本配属前の集合研修の中で実施しましたが、さまざまな職場で実務につく前の貴重な機会になりました。今後も当社なりの工夫を加えながら日経TESTを活用していこうと考えています。
東京エレクトロン様
人材開発センター 主事
長谷川 理佳さん
(2014年2月14日(金)
府中テクノロジーセンター)
日経ビジネススクールオンライン講座を研修に取り入れていただいている東京エレクトロン様。研修ご担当者の人材開発センター主事 長谷川 理佳さんに導入のきっかけ、受講効果、事務局対応などについてお伺いしました。
- -- 「今、研修として取り入れていただいている講座名を教えてください」
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「技術者のためのライティングスキル養成講座」、「日経新聞の記者経験者が添削 ビジネス文章力養成講座<上級編>」の2つです。
- -- 「研修の対象層をお教えください。」
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約2年前から入社3年目の必修研修です。「ビジネス基礎力」を固めるために利用しています。
- -- 「今、取り入れていただいている講座の法人受講を始めたきっかけと選んだ理由を教えてください。」
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きっかけは、稟議書・企画書・通達など多くの文書を書く機会の多い管理部門において、より読む人を意識した文章を書くべきではという意見が、社内から挙がったことです。具体的には「何を言わんとしているか分からない」「文法がなっていない」などでした。こうした問題意識から、説得力のある文章、読む人の立場に立った文章が書けるよう、勉強してもらうことにしました。それが導入の発端でした。
最初は入社3年目ではなく、管理部門の第一線で仕事をしている若手を中心に、管理者層を含めて実施しました。受講の結果とても役立ったとの社内評価でした。
そこで、ビジネス基礎力固めとして、今のビジネスコミュニケーションの基本であるeメールで適切に伝え合うことや、プレゼンの企画書など文章で伝えることを、若いときから身につけてもらうために3年目の必修研修にしました。
私達の会社では、入社3年間でビジネス基礎力をつけさせることを目標としています。文章力だけではなく、思考力やプレゼン力などを含みます。集合研修を交えて、4年目には教える立場になることを想定して学ばせています。
3年が長いか短いかは分かりませんが、経済産業省の「社会人基礎力」なども参考にしながら、直近の2年間は育成計画をたててきました。
- -- 「研修の効果をどのように感じておられますか。受講者および受講者の所属部署、人材開発の両方の視点でお教えいただけますか。」
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まず受講者の視点では、自分自身の文章のクセや弱み・強みを自分では気づけないので、受講者が具体的に分かるように本当に丁寧に添削いただいていると考えています。アンケートを見ても大半の人が、メールを始めとして報告書やプレゼンテーションの時でも、勉強したことを思い出し、意識して文章を作成しています。意識しないと良くなっていかないので、とても大きなことだと思います。
人材開発の視点からは、Eラーニングは管理しやすいというメリットがあります。対象者が多く非常に便利に使わせていただいています。
Eラーニングは、周知徹底しなくてはならない情報セキュリティやコンプライアンスなどでエッセンスを学ばせたりすることが多いのですが、今回は実践スキルを身につけることが目的でした。他の講座も探しましたが、これだけ手ごたえがあって、個別にフィードバックがある内容はなかなかなかったです。非常に実践的で、私たちとしては利用しやすかったと思います。
アンケートの具体的な声では、日々のメールや社外のお客様への資料作りなど色々なシーンで思い出して使えて、本当にためになったという声がたくさんありました。一方で、Eラーニングなので知識をインプットしたいという受講者には、もう少しコンテンツがあったらよかったという意見もありました。
- -- 「講座を学ばせてよかったと考えている点、もの足りない点など総合的なご感想をお教えください」
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良かった点は先ほどお話しした通りで、普段の業務にすぐいかせることです。きちんと意識をして文章を書くようになったようです。それが最大の効果だと思っています。
物足りない点では、「日経新聞の記者経験者が添削 ビジネス文章力養成講座<上級編>」についてですが、ある制約の中でどれだけ多くの情報を伝えるかを仕事としてきた方の添削ですので、厳しいなという印象がありました。すごく勉強になる一方で、民間企業としてどこまで必要なのかという疑問もありました。社風もあり、どこで折り合いをつけて学んでいくのか、集合研修ではなくEラーニングのため、そうした思いを受講者に伝えられないということもありました。物足りないというよりは、Eラーニングの限界を少し感じたのかもしれません。
- -- 「オンライン講座の事務局サポートについて、全体的にどのように感じていますか」
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非常によくサポートしていただいたと感じています。報告書も必ず出していただきました。受講者へのチアメールの作成などでも当社の考えに沿って、文面や当社と講座事務局との役割分担を決めて、一緒につくっていくという姿勢で柔軟に対応していただいたと思います。
報告書の分析も当社の希望した「軸」に沿って行ってもらいましたので、社内報告もやりやすかったと考えます。
- -- 「受講者や人材開発センターへの対応でお気づきの点がありましたらお教えください」
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あまり不足は感じていませんが、強いて言えばID・パスワードの受け渡しです。情報管理が厳しいことは理解していますが、封書でいただきましたので、もう少し効率化できるといいなと思っています。封書ではなくて、役割分担をしてメールでやりとりできる方法で、事務量を減らしていければと考えています。
- -- 「今後のご受講についてどのようにお考えでしょうか」
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これまで管理部門の若手を中心に始めたところから、入社3年目の必修講座としてきました。
今後は社員が自ら学習を進めて欲しいです。全部を必修として指示するのではなくしていきたいと考えています。入社3年目の社員も多様化していて、仮に博士課程を出ていると30歳近いこともあります。
成長やニーズに合わせてもっと早く学べたり、ベテラン社員でも受講できるように自由化していきたいと思っています。来期は自由応募も行いながら、必修を交えた展開を考えています。
若手も3年目にならないと受講できないということではなくて、1年目でもやっていい仕組みが理想かもしれません。いきなり全てを自由にすると社員が戸惑いますので、3年目までにやっておこうというようなガイドラインを出しながら、少しずつ進めていくことになると思います。
- -- 「何かご希望やご意見などがありましたらお教えください。」
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いま、お話ししたように研修の「幅」を広げていく中で、まだ講座をお持ちのことは知っておりますが、レベルや職種に合わせた内容を用意していただけるとよいと思います。また、対象者を広げていきたいので展開しやすい価格設定をしていただけるとうれしく思います。
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