概ね1990年代半ばから2010年代生まれの世代を指す「Z世代」が新入・若手社員としてビジネスの場に登場しています。
IT・デジタル化が進んだ時代で育った「Z世代」はどのような特徴を持っているのでしょうか。また、「Z世代」社員をすばやく成長させるためのポイントとは何でしょうか。
変化の激しい時代に、新入社員・若手社員を育てるためのヒントをお伝えします。
「はじめて持ったデジタルデバイスはスマートフォン」という人も多いZ世代。子どもの頃よりSNSを使いこなし、ネット上で世界の多様な価値観・文化に触れています。 多様性を受け入れる意識が根付いている一方、「自分らしさ」を重視する傾向が強いことも特徴です。
Z世代の若者は情報収集する際、SNSやブラウザ検索など、ネット上の様々な方法を駆使して求める情報に辿りついています。 また、自身の行動履歴に応じて提示される「レコメンド(おすすめ情報)」で情報収集を行う人の割合も高いようです。
大量の情報があふれる中、自身の興味関心に合うパーソナライズされた情報を効率的に活用する傾向が強まっています。
正解のない、変化の激しい時代に企業が成長するためには、「新たなアイデア」を自ら生み出し、試行錯誤を重ねることが出来る人材を育てる必要があります。
新たなアイデアは、何もないところからは生まれません。
今後のビジネスにつながる革新的なアイデアを創出するには、世にあふれる様々な情報からトレンドを見出し、そのトレンドに基づき自分なりの将来の仮説を立てることが求められます。
若手社員がアイデアを出し、周囲を巻き込み自走するようになるには、①自身の興味範囲にとどまらず多角的な情報を得る「情報収集力」と、②様々な情報から自分なりの仮説を導き出す「情報活用力」の2つの力が必要です。
世の中に膨大な情報があふれる中、本当に価値ある情報・ニュースを発見し、大小さまざまな出来事からトレンドを見出すことはますます難しくなっています。
若手社員に「新聞を毎日読みなさい」と言うと、「情報が多すぎてどこを読んでいいのかわからない」「読んだけれどビジネスに活用できる気がしない」といった反応が返ってくることも多いのではないでしょうか。
若手社員が情報収集を習慣化し、ビジネスへと活用できるようになるためには、以下の3つのステップが欠かせません。
①最適な情報を収集するための「メディアミックス」を持つ
情報を収集するメディアと言っても、新聞、テレビ、本、ニュースサイト、SNSなど様々なメディアがあり、それぞれ特性が異なります。
速報を知りたいときにはニュースサイト、重要なニュースの解説を読みたいときには新聞、新製品のユーザーの反応を知りたいときにはSNSなど、必要な情報に適したメディアを使いこなすことが重要です。
②景気を理解するために必要な経済の「モノサシ」を知る
経済の動きを把握するためには、GDP、企業の決算、日銀短観など最低限知っておくべき「モノサシ」があります。
各国のGDPの推移を知ることで世界と比較した日本の状況を掴んだり、決算短信から取引先・ライバルの状況を捉えたりすることができるようになります。
③情報をビジネスに活用するための「思考の習慣」をつける
得た情報を自分事化しビジネスに活かすには、複数の情報から共通点を見つけ出し、トレンドを自身の業界に当てはめて仮説を立てるといった「思考の習慣」を身に付けることが大切です。
日経ビジネススクールでは、変化の激しい時代に求められる力を身につける研修を用意しています。
研修は記者経験者が講師となり、実践的な情報収集・情報活用の力を習得できます。業界・業種ごとに合わせたカスタマイズも可能です。
貴社の要望に合わせてご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。
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