社員の英語スピーキング力を
見える化するなら「VERSANT」
仕事で使える実践的な英語力を、約20分で測るスピーキングテストです。 試験の実施と採点までが短時間で行えます。
当社が製造・販売しているクローラクレーンは、国内だけでなく海外にも輸出をしています。中長期的な視野から世界を舞台に英語でビジネスができる人材を多くの部署で育てていくことが必要と考えました。
重視したのは、日常業務で使える実践的な英語力を高めることと、海外顧客と良好な人間関係をしっかり作っていくうえで欠かせないスピーキング力を伸ばしていくことです。
こうしたことを念頭に置いて、社内の海外事業に精通した担当者を中心に研修内容を作り込み、2017年4月から、まず3年計画を立てました。グローバルスキル研修は、階層、職種を問わず、全社員が対象で、まずは選抜社員40名の英語研修をスタートしました。
全社員約500名に対して声を掛けました。もちろん、全員が最初に受けられるわけではありませんが、すべての社員に研修の大切さを理解してもらいたかったのです。最終的には社員のやる気と、各部署の「教育推進担当者」からの指名や推薦を考慮して選びました。技術・設計部門、販売・営業部門、経営企画部門、品質保証部門などから20代、30代の若手社員を中心に40名となりました。
大切なことは2点あると考えました。1つ目は社員がポジティブに学習に取り組めることです。それなくして、社員が最後まで研修を自力でやりきることもできず、高い効果も期待できません。
2つ目は、仕事で使える内容かどうか、です。部門や職種は同じでも、担当によって求められる英語力はそれぞれ異なります。ミーティングで英語が必要だったり、プレゼンテーションの機会が多かったり、営業員として顧客と交渉したり、メールでやりとりしたり、必要なスキルは様々です。研修で身につけた英語が実際の仕事に直結して使えるから、研修を受ける社員も高い意識を持って学習に取り組めるのではないかと考えました。
研修プランはこうした社員の業務の違いを反映して用意しました。例えば、工場では開発を担う技術者が多いため、クレーンの技術に関する英語を学べるような内容としました。
研修でのスピーキング力の成果を測るためにVERSANTを活用しました。研修開始の3カ月後と6カ月後に受験してもらっています。VERSANTのスコアはそう簡単には上がりません。それでも研修だけでなく、通勤時や自宅などで自習をしっかりしている社員の中には10点近く伸びた者もいます。海外のドラマを見たり、毎朝英語のニュースを聴いたり、それぞれの社員が工夫して、学習しています。これまで聴けなかった英語が分かるようになり、自分の話した英語が伝わる経験が重なると「楽しいなあ」と思えます。そうなれば、さらに学習に身が入るようになり、良いサイクルが回り出します。
VERSANTはテストの手軽さと客観性がポイントでした。スマホで受験でき、結果もすぐに分かります。
そして、実際にVERSANTを受験した社員が嫌がらなかったことも大きかったです。最初は勝手がわからず、戸惑いもありましたが、今は文句を言う社員はいなくなりました。慣れてきたという感じです。
英語研修の成功に重要なのは社員の学習意欲を継続させることに尽きます。研修前には、対象者を集めてキックオフセミナーを開いています。そのほか、研修会社から1-2カ月ごとに送られてくるレポートを事務局からのコメントもつけて、本人と、その上司にも送ったり、時々話を聞いたりしています。担当者から“見られている”、という認識は社員のモチベーションの継続に繋がるので、双方向の意思疎通を欠かさないようにすることが大切だと思います。
社員の英語スピーキング力を
見える化するなら「VERSANT」
仕事で使える実践的な英語力を、約20分で測るスピーキングテストです。 試験の実施と採点までが短時間で行えます。