新人教育計画の立て方のポイントと教育に盛り込みたい内容例を紹介!

2023.12.04
日経ビジネススクール

自社にとって、優秀な人材を育成するための新人教育ですが、ただ闇雲に新入社員を指導すればいいわけではありません。限られた時間の中で、効率よく指導をするには、『新人教育計画』を立てる必要があります。

 

本記事では、新人教育計画が必須な理由や、計画の立て方などをご紹介します。「新人教育の計画ってどうやって立てればいいの?」と悩んでいる担当者さまは、ぜひ参考にしてみてください。


日経では、新入社員が社会人にとって必須の経済・ビジネス情報収集の習慣を身につけるためのオリジナルプログラムを揃えています。経験豊富な人材育成コンサルタントが課題に応じて最適な提案をいたしますので、お気軽にご相談ください。

 

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新人教育に教育計画が必須な理由

新入社員に対して、経営理念やビジネスマナーなど、さまざまな知識やスキルを身につけて欲しい企業は多いでしょう。とはいえ、短い時間の中ですべてのスキルを習得するのは難しいものです。

 

そこで、新入社員を効率的かつ効果的に教育するうえで必要となるのが「新人教育計画』です。

新人教育に教育計画が必須な理由は、以下の3つです。

【新人教育計画が必要な理由】

  • 組織にとって必要な人材を育成する
  • 人材を効率的に育成する
  • 新人社員のモチベーションになる

それぞれ具体的に解説していきます。

組織にとって必要な人材を育成する

戦力となる人材の育成は、組織にとって最も重要です。組織にとって戦力となる人材を育てることは、イコール組織の目標を達成できる人材を育てることになります。

 

漠然とした計画では人材育成は上手くいきません。組織の経営理念や経営戦略をもとに、どのような人材が必要で、そのためにはどんなスキルを身につける必要があるのか、具体的に明文化していく必要があるでしょう。

 

新入社員の目標や道筋などを明確にした新人教育計画があれば、組織にとって必要な人材を計画的に育成できます。

 

人材育成を効率的に行う

新入社員を教育する際は、「いつまでに●●をできるようにする」というゴールを明確にし、そのゴールまでの道のりで「いつの時点で何を習得しておかなければならない」と決めておくことで、効率的に教育できます。

 

新人教育は、限られた時間の中でいかに効率的かつ効果的におこなうかがカギになります。効率的に人材育成を進めるうえで「入社前」「入社後の3カ月から半年間」「現場に配属した後」とそれぞれのステップごとに、段階的な目標を決めるのが大切です。

 

いつのタイミングでどこまで教育するかの目安を決めておけば、それに合わせて人材育成を進められます。

 
一方、行き当たりばったりで教育した場合は、以下のようなリスクがあるでしょう。

  • 重要度の高いスキルを指導し忘れてしまった
  • 内容を詰め込みすぎて新入社員のインプットが追いつかない

新人社員のモチベーションになる

新人教育計画の立案は、新入社員のモチベーションにもつながります。入社したばかりで右も左もわからない新卒社員からすると、「何をわかっていないのかがわからない状態」です。

 

しかし、新人教育の計画を立てて、目標やゴール、全体像が見えれば、「どこを目指せばいいのか」「何を身につければいいのか」が明確になるでしょう。

 

また、新入社員が自分の成長をイメージできれば、意欲も高まりますし、自ら正しい方向に進めるようになります。

 

※関連記事:社会人基礎力の診断と高める方法を解説!新入社員に教育が必要なワケとは?

新人教育の計画の立て方

ここからは、新人教育をする際の計画の立て方を紹介します。

以下、4つのステップを一つひとつ進めて計画を立てていけば、新人育成の効果は大きく高まります。

【新人教育の計画の立て方】

  • 経営戦略と整合性の取れた育成目標の設計
  • 段階的な目標を明確にする
  • 育成目標に沿った施策の検討
  • カリキュラムの策定

それでは一つずつ解説していきます。

経営戦略と整合性の取れた育成目標の設計

そもそも新人教育では、組織の目標を達成するうえで必要な人材を育てる必要があります。新人の育成目標は経営戦略とつながっていなければ意味がなくなってしまいます。

 

経営戦略は経営環境によって変わります。以下のように育成目標を設計するとずれがなくなるでしょう。

経営環境の把握 ⇒ ②  経営戦略の明確化 ⇒ ③ 人事戦略の立案 ⇒ ④  求められる人材像の設計

段階的な目標を明確にする

新人教育では、「いつまでに〇〇をできるようにする」という段階的な目標を設定します。企業側は身につけてほしいスキルがたくさんあったとしても、それを短期間ですべて習得するのは難しいでしょう。

 

たとえば、以下のようにステップごとに目標を決めるのがおすすめです。

  1. 入社前:企業理念や行動指針を理解できている
  2. 入社して3カ月:基本的な実務スキルが身についている
  3. 配属後:現場の専門的なスキルが身についてきている

段階ごとに目標を明確にすれば、新入社員は「今やるべきこと」「次にやるべきこと」を可視化できるでしょう。育成する上司にとっても、そのタイミングに合わせて適切なフォローができます。

 

新人教育に必要な期間や、段階的な目標を決める際は、最終的なゴールから逆算するとスムーズに決められます。

育成目標に沿った施策の検討

新入社員の育成目標が決まったら、その目標を達成する施策を決めましょう。

 

一般的に、新人教育で用いられる施策は次の2つです。

  • 入社前(内定者)研修:内定から入社までの期間の研修
  • 導入研修:入社直後の研修

また、他にも以下のように、業務を始めてから育成する施策もあります。

  • フォローアップ:新入社員研修終了後から一定期間空けておこなう研修のこと
  • OJT支援:職場で業務をしながら指導をおこなう支援のこと

新入社員が身につけるべきスキルや知識によって、最適な施策は変わってきます。たとえば、現場に配属されてから専門スキルを習得する場合は、フォローアップやOJT支援を取り入れるのが効果的でしょう。

 

また、習得したスキルの成熟度を高めるなら、それぞれの研修を組み合わせるのも一法です。自社の育成目標に合わせて、効率的かつ効果的に育成できる施策を検討してみましょう。

カリキュラムの策定

育成目標に沿った施策を決めたら、より具体的なカリキュラムを作成します。また目標を達成するために「どのようなスキルを習得するべきなのか」「どのような方法で育成するのか」を決めましょう。

 

育成方法は、社内で教育する「内部研修」以外に以下の方法があります。

  • 外部研修サービス:外部の専門講師や研修会社に依頼する方法
  • eラーニング:インターネットを利用して学習する方法

カリキュラムを策定する際は、重要度の高い内容を優先して持ち込むのがポイントです。育成するスキルを細かく分類して、習得のしやすさや、その後の育成へとつながる順番をしっかり組み立てるようにしましょう。

※関連記事:新人研修向けカリキュラムの内容|新人研修導入時のポイントを紹介します!

新人社員の教育計画の立て方のポイント

新人社員の教育計画は、以下4つのポイントを踏まえて立てるのがおすすめです。

【新人社員の教育計画の立て方のポイント】

  • 教育の目的を明らかにしておく
  • 教育のスケジュールを段階的に決める
  • 指導方法と評価方法を決める
  • 新入社員研修以外の研修も企画する

それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。

教育の目的を明らかにしておく

新入社員の教育計画を立てる際は、なんのために教育するのか、育成目標を明確にするのが大切です。また、育成目標は全体像だけでなく、段階的に設定するようにしましょう。

 

さらに、教育計画を立てる際は、新入社員一人ひとりのスキルに応じて個別に設定するのが重要です。新入社員は一人ひとり、スキルのレベルや成長スピードが異なります。

 

新入社員の個性に合わせて育成できるように、一人ひとりと丁寧にヒアリングしながら目的を決めていくのがおすすめです。

教育のスケジュールを段階的に決める

新入社員の教育計画を立てる際は、段階的に教育スケジュールを設定するのも重要です。おおまかなスケジュールでは、適切なタイミングで適切な指導ができません。

 

そのため、段階的な目標と照らし合わせながら、短期・中期・長期のスパンで教育スケジュールも組み立てましょう。

指導方法と評価方法を決める

新入社員の教育計画を立てる際は、指導方法と評価方法を明確にしておきます。

具体的には以下の内容を決めておくことが必要です。

  • どのように研修・教育をするのか
  • 指導者はどうするのか
  • 評価方法はどうするのか

フィードバックの環境を整える

また、その都度フィードバックをするように環境を整えるのも重要です。その際、目標を達成できた時は賞賛や評価をしていきますが、未達成時のフォローも事前に決めておく必要があります。

 

とくに、目標を達成できない状況が長く続いている時は、新入社員のモチベーションが下がりやすいので注意しなくてはなりません。できている部分は丁寧に評価しつつ、未達成部分は一緒に原因を考えていきましょう。

 

また、指導する中で分からない部分が出てきたら、気兼ねなく質問できるような環境を整えるのも大切です。教育担当社員の人数を増やすなど工夫して、新入社員が困ったときにいつでも質問できるようにしておきましょう。

 

新入社員研修以外の研修も企画する

新卒で入社してきた社員は学ぶことが多く、新入社員研修だけですべてを習得するのは困難です。習得するスキルの優先順位や、新入社員の成長タイミングに合わせて、随時研修を用意するのが重要です。

 

たとえば、以下のような研修を企画してみましょう。

  • 情報収集スキル研修(効率よく質の高い情報を手に入れるスキルを学ぶ研修)
  • 経済知力研修(社会の事象と業務を関連づけて考えるスキルを学ぶ研修)
  • コンプライアンス研修(法令遵守や社会人としてのマナーやルールを学ぶ研修)

また、すべてのスキルを内部研修だけで賄うのは限界があります。外部研修やeラーニングの活用がおすすめです。

社内にはない必要なスキルやノウハウを学べますし、その分野の専門講師によって、効率的かつ質の高い研修を受講できるでしょう。

人材育成は日経ビジネススクールにおまかせください

日経ビジネススクールでは、講師が赴く出張講習はもちろん、eラーニングによる研修サービスを用意しています。40年に渡りビジネスパーソンを育成してきた実績と、常に「今」を追いかけている日経だから提供できる最前線の情報を生かし、世界に通用する人材開発を支援いたします。

 

マーケットの動きを掴むための数字の見方、企業の経営状況や課題を数字から読み解く力、簡潔に要点を伝えるための文章力などを指導する研修なども提供しています。

 

日経ビジネススクールの新入社員研修の魅力は、次の3つです。 

  • ビジネスの最前線で活躍してきた一流記者が研修の講師を担当する
  • ビジネスに生かせる情報収集力を身につけられる
  • 情報収集力を習慣化するための長期的なトレーニングを受けられる

SNSや動画サイトで情報を集めるのが当たり前となっているZ世代に対して、正確に情報収集をして、適切に活用するポイントをお伝えします。

 

新人教育で身につけた情報収集力は、社会人として一生の武器になります。今後の長期的な成長につながる最適なプログラムをご提案します。ぜひ自社の新人教育に導入してみてはいかがでしょうか。

 

 ※関連資料:いま、ビジネスパーソンが身につけておくべき「情報感度」とは?

まとめ

本記事では、新人教育計画が必須な理由や、計画の立て方などを紹介しました。教育計画の立案は、新入社員が効率よく知識やスキルを習得できるだけでなく、モチベーションを高め、早期離職を防ぐ効果も期待できます。

 

しかし、新人教育計画の立案がゴールになってはいけません。段階的な目標を明確にしたうえで、丁寧にフィードバックをしながら進めていくのも大切です。

 

新入社員は、一人ひとり持っているスキルや成長スピードが異なります。一人ひとりに合わせた教育計画が必要になります。会社の一方通行にならないように、新入社員とコミュニケーションをとりながら新人教育を進めていきましょう。

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