DX推進の壁、事例もとにしたケースメソッドで越える

2024.4.18
日経ビジネススクール

「ゴールイメージがつかめない」「体系的な進行プロセスを知りたい」ーー。DX推進を任されたものの、分からないことばかり、という悩みを抱えていませんか。そんな方は、「うまくいかない罠」にはまっているかもしれません。

こんな学びは危ない|DX推進がうまくいかない3つの罠とは

DX推進を担当するリーダーや事業責任者は、様々な手段でDXを学んでいることでしょう。その学びこそが「上手くいかない罠」になっていないでしょうか。

具体的には、3つの罠が挙げられます。

①情報源が国内に偏っている
②他社との交流や情報交換が少ない
③汎用性ある方程式に辿り着かない

うまくいかない罠①情報源が国内に偏っている

(注)独立行政法人情報処理推進機構(IPA)発行の「DX白書2023」図表1-12より引用

1つ目の罠について考えてみましょう。日本では「人材」「システム」「企業体質」などの理由から、DXを推進しにくい言われています。独立行政法人情報処理推進機構(IPA)がまとめた「DX白書2023」からも、「新規製品・サービスの創出」「ビジネスモデルの変革」において、米国に大きく遅れをとっていることが明白です。

 

 DX推進の目的は「業務の効率化やデータのデジタル化」だけではありません。多くの企業で、ゲームチェンジとも言われるような、抜本的な改革を求めているでしょう。上記の調査の通り、成果がまだ少ない国内情報だけに頼っていては不十分です。

うまくいかない罠②他社との交流や情報交換が少ない

続いて、2つ目の罠です。DX推進にあたって、他社のリーダーたちと情報を共有していますか。社内にこもっていないでしょうか。他社のリーダーが持つ視点から、困難を乗り越えたポイント、現場の悩み解決策などを耳にすることができます。

リアルな交流だからこそ得られる知見があるはずです。ともに学び、時には飲食を含む懇親を進めることで、通じることは多いものです。外部人材との「つながり」こそが、DX推進の助けとなります。

うまくいかない罠③汎用性ある方程式に辿り着かない

最後に3つ目の罠です。DX推進に限った話ではありませんが、何かを学ぶ場合に、個別の事例やちょっとしたコツばかりを追いかけてしまうことはないでしょうか。

目の前の課題をクリアするためには、細々した事例を分析することも重要ですが、DX推進全体を成功に導くには不十分です。ビジネスにまったく同じ解は存在しません。特定の事象は、全体に紐づいて発生するからでもあります。

では、どうしたらよいのか。具体的な出来事を元に本質を見抜き、体系立てて全体を見抜くことです。個別にバラバラな事情があったとしても、本質的な解を持つことで、臨機応変に対応できるようになります。

事例をもとにしたケースメソッドから「一般解」と「特殊解」を導く

3つの罠を乗り越えつつ、DX推進をどう成功に導けばいいのでしょうか。日経ビジネススクールは、名古屋商科大学(名商大)ビジネススクールとともに、DX推進の解決策のヒントとなる講座「Leading Digital Business Transformation」を開発しました。

本講座では国内外の最新事例をもとに、講師と受講者とで討議を繰り返します。

討議を通して、本質的な解である「一般解」と、業界特有の「特殊解」をあわせて導き出します。そうすれば、汎用性のある方程式や理論を体得しやすくなります。DXの体系的な進め方、実践的な手順も実感を持って理解できるでしょう。

日経が手を組んだのは、日本唯一のMBAトリプルクラウン校

本講座は、名商大ビジネススクールとの共同講座です。名商大ビジネススクールは次世代リーダーの育成を目指して、ハーバード流ケースメソッドを生かして、経営教育の高度化と国際化を追求しています。

名商大ビジネススクールの特徴は5つ。本講座を実施するのに、最適なパートナーと言えるでしょう。

● 国内唯一のMBAトリプルクラウン校(ビジネススクールの3大国際認証を取得)

● すべての授業で企業事例を使用した「ケースメソッド」を導入

● 厳しい国際基準をクリアした実務家教員

● ビジネスに直結した実践的な学びを提供

● 欧州、アフリカやアジアなど多国籍の若手社会人留学生が在籍

本講座のプログラムディレクターを担っていただくのが、根来龍之名商大ビジネススクール教授です。根来教授の研究室からは、数多くの上場企業幹部、ベンチャー経営者を輩出した実績があります。

根来龍之

名古屋商科大学 ビジネススクール(東京校)教授
早稲田大学名誉教授

京都大学文学部哲学科卒業。慶應ビジネススクール修了(MBA)。10年の鉄鋼メーカー(経営企画等)勤務、早稲田大学教授などを経て現職。経営情報学会会長、国際CIO学会副会長、組織学会理事・評議員、ビジネスモデル学会理事、Systems Research誌Editorial Board、英Hull大学客員研究員、米California大学Berkeley校客員研究員、CRM協議会顧問、経済産業省IT経営協議会委員、会計検査院契約監視委員会委員長、IT J apanAward審査員、(自動車工業会)JNX運営委員、国際I T財団理事などを歴任。経営情報学会論文賞を3回受賞。企業顧問やセミナー講師など実業界との多様な接点を持つ。根来研究室から200人以上の上場企業マネージャー、Spectee社など15のベンチャー企業創業者が生まれている。

活発な議論、意見交換がカギ

これまで勉強会に出ても、学んだことが腹落ちしなかったことはありませんでしたか。解決策として、根来教授は「壁打ちの相手が必要」だと強調します。本講座でも参加者同士の討論を重視。参加者の現場経験に基づく意見交換も進める予定です。

 

根来教授は事例や理論を自分事化するには、議論のうち「自社に関係する部分は?」「どのように関係するか?」「解決の方向は?」「他の参加者への助言があるか?」といった各点を意識することが大切だといいます。

 

根来教授とともに本講座を担当いただく植野大輔名商大ビジネススクール客員教授(DXJAPAN代表)、ゲスト講師らもまじえ、交流を深められます。

講座詳細について

※詳細は公式ページをご確認ください。

DX推進リーダー、プロジェクトリーダーの参加をお待ちしています

DXを進めることで、自社をどう変えていきたいのか。ゴールを明確にしないと、対症療法に終わってしまいます。本講座に参加することで、「DX推進成功の本質」「事例を元にしたケースメソッド」「参加者・講師とのネットワーク」を体感してみませんか?

 

会場は東京駅前の丸ビル。参加いただく層として、従業員1、000人以上の企業のDX推進部門のマネジャー、メーン担当を想定しています。DX推進の勉強会やセミナーに参加し一定の知識はあるものの、自社の将来像や解決イメージの解像度が低いという悩みを抱える方に打ってつけです。DXの成功イメージがつかめない、という危機感がある方の参加をお待ちしています。

 

申込締切は6/19。事前説明会随時開催中!

 

申込:

https://school.nikkei.co.jp/special/nucb01/

事前説明会:

https://school.nikkei.co.jp/feature/hr/contents/seminar/biz20240411


 

人材開発も、日経。

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