経営意思決定に必要な会計・財務知識

変化する経営環境なかで、会社の経営状態を改善し、さらなる成長を実現させるためには、会計・財務の知識は不可欠。
適正な経営判断やマネジメントが求められる役員や経営幹部の方々が最低限理解すべき重要な会計・財務知識と実務対応について学習するプログラム。ケーススタディーを中心にこれまで会計・財務に馴染みの薄い方でも理解できるよう、わかりやすく解説。

受講後の期待効果

  • 最低限理解すべき重要な会計・財務知識を理解する。
  • 現実の対応方法を理解する。

基本情報

所要時間 3時間半
受講対象者 経営幹部

プログラム例

テーマ例

1.会計・財務の基礎知識と企業経営における重要性
(1) 経営者や経営幹部が今、なぜ財務・会計知識を必要としているのか
(2) 経営の今を映す「財務会計」と未来を描く「管理会計」の違いと相互関係
(3) 管理会計の3つの領域
・・・現状分析会計、業績管理会計、意思決定会計

2.決算書情報の読み方と戦略的活用法
(1) 「損益計算書」で成果の現状と変化を読む
(2) 「貸借対照表」ではリスクとリターンの源泉を読む(重要!)
(3) 「キャッシュフロー計算書」では投資効率の現状、異常な資金移動の有無を検証
(4) 特に重要な経営指標と経営への活かし方
・ROAとROE
・フリーキャッシュフローと営業キャッシュフロー
・企業の健康状態はココを見る!

3. 役員や経営幹部が知っておくべき会計基準と経営対応
(1) 証券投資に関する会計(時価会計)
・・・証券投資のリスク・リターンと説明責任
(2) 設備投資に関する会計(減損会計)
・・・投資の損は繰り越さないこと
(3) M&Aに関する会計(連結会計)
・・・未実現利益の除去、のれんの償却の意味
(4) 従業員の年金・退職金に関する会計(退職給付会計)
・・・持続可能な人事処遇制度なのかを問う
(5) キーワードで理解するIFRS(国際会計基準)の本質
・・・原則主義、資産・負債アプローチ、公正価値が意味するところは何か

4.ケーススタディ(実践的な会計・財務知識を深めるために)
(1) シャープの利益と収益性、財政状態の変化
・損益計算書だけでは見えない収益性
・必要なROAの水準を考える
・財政状態の現状と変化
(2) 花王の財務管理力
・財務の優等生にみる、利益の伸ばし方、設備投資、資金調達、株主還元手法