• 新里 カオリ氏

    新里 カオリ氏(にいさと かおり)

    立花テキスタイル研究所 所長

    埼玉県生まれ。武蔵野美術大学大学院造形研究科テキスタイルコース修了。大学院時代に旅行で訪れた尾道で、現在創業81年の帆布工場を見学する。その後、時代とともに少しづつ姿を変えながら地場に息づく産業に魅了され、10年ほど東京と尾道を行き来することになる。2009年よりNPO法人「工房おのみち帆布」を母体とした「立花テキスタイル研究所」をスタート。鉄鋼所で出る鉄屑や、農家が剪定、処分する果樹の枝などを有効利用して染料にする研究を始める。11年に株式会社化。現在、耕作放棄地を利用して帆布の原料となる綿花や、染色に使う藍を栽培し、商品に反映させている。世界経済の変動に影響されない環境循環型の産業の在り方を探求し、地域の資源を活かしたテキスタイル関連商品の研究から開発・販売、技術伝承などを行う。