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探訪ビジネススクール

「知的ライザップ」 この意味分かりますか 一橋大学大学院国際企業戦略研究科を「体験」(上)

「ここしかない」

 今回、一橋ICS金融戦略・経営財務コースを取材するに当たり、是非、これだけは聞いておきたいと思っていたことがあった。ここで学ぶ人たちはどんな人たちで、なぜ数あるビジネススクールの中からここを選んだのかという点だ。

 これまで50人以上のMBAホルダーを取材してきた筆者の経験から言うと、ビジネススクールに通う理由で一番多いのは、「経営全般の知識を身につけたい」。それがあれば、キャリアアップやキャリアチェンジ、起業など、キャリアの選択肢が広がるためだ。そのために、戦略、マーケティング、財務、人事、リーダーシップなど、幅広い知識を学ぶ。それがビジネススクールだと思っていた。

 ところがここは違う。戦略やマーケティングはあえてカリキュラムから切り捨て、金融と財務に特化しているのだ。

 なぜこんな異質なビジネススクールをわざわざ選ぶのか。本人たちに聞いてみた。

 先ほどのメーカー勤務の女性は、「ビジネススクールに行くといっても、別にマーケティングをやりたいわけではなく、コーポレートガバナンスやM&Aに関する勉強を集中的にやりたかった。ここ以外に私の希望に合ったビジネススクールはないので、必然的にここに来ました」と話す。

 別のメーカー勤務の男性も、「仕事に生かすため、金融を深く掘り下げて勉強したいと思い、ここを選んだ。ほかのビジネススクールで、ここまで深く学べるところはありません」と語る。

 2015年6月時点のデータによると、金融戦略・財務経営コースで学んでいる人たちの出身は、証券が19.0%、銀行・リースが12.7%、資産運用6.3%、保険3.8%など、業種別では金融関係が最多。製造業や官公庁、サービス業もいるが、やはり財務や金融関連の担当者が多いという。

(ライター 猪瀬 聖)

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