If I were you, I would not touch their argument with a ten-foot pole.
(私なら、あの人たちのケンカには一切かかわらないわね)
Vocab Aid:
if I were you(もし私があなたなら)
子どもの頃、道ばたに得体の知れないものが落ちていると、みんなが棒の先でつついて正体を確かめようとしたものです。手で触るのは気味が悪いから棒でつつく。気味悪さの度合いが小さいと短い棒で、大きいと長い棒で。そこでnot touch ~ with a ten-foot poleですが、直訳してみると「10フィート(約3メートル)の竿ででも、~には触らない」。そんな長い棒ででも、つつきたくない――。ということはつまり、「一切かかわらない」「何がなんでも避ける」ということですね。大昔のニューオーリンズの葬儀風習がこのフレーズの出どころという説がありますが、本当かどうかはわかりません。
How to use:
- They say they will hire me as a secretary. What do you think?
- It is a fly-by-night company. You’d better not touch it with a ten-foot pole.
- あの人たち私を秘書として雇うって言うのよ。どう思う?
- 怪しげな会社だから、あそことは一切かかわらないほうがいい。
Further Study:
「一切かかわらない」ことを、もっと強い語調で言うのならavoid ~ like the plague(疫病のように避ける)という慣用句があります。ある種の人やこと、モノなどを疫病神のように忌み嫌うことを意味します。語源は西暦400年前後にまでさかのぼるフレーズで、そのころのわが国は「古墳時代」の真っ只中でした。ある宗派の最長老が他宗派の牧師とは付き合うなと信者に書き送った「Avoid, as you would the plague, …(…を疫病のごとく避けよ)」が基になっています。それから1600年、いまだに日常語として通用しているのですから、なんとも息の長い表現です。
Why do you avoid me like the plague?
(君はなんで僕を疫病神みたいに避けるんだ?)
Every time you see me, you ask for a loan. That’s why.
(顔を見ると、カネを貸してくれって言うからよ)
コスモポリタン・インスティテュート(CI)