Jack sold his properties lock, stock, and barrel to repay his debts.
(ジャックは借金を返すために一切合切の資産を売りました)
Vocab Aid:
repay ~’s debts(借金を返す)
lock, stock, and barrelは銃に関連したイディオムです。lockは「発射装置」、stockは「銃床」部分、barrelは「銃身」。昔はそれぞれの専門職人が造るこれらの部品を寄せ集めて、ひとつの銃にしていました。その内、すべての部品が最初から備わった完成銃が現われます。そして「すべてがある」というところから、このフレーズは「一切合切」を意味するようになった――というのがひとつの説。それとは別に、農場を一括で売るときの用語という説もあります。ここでのlockは「鍵=家」、stockは「家畜」、barrelは「天水桶」のことで、つまりはこれも「一切合切」。余談ですが、この説の場合、売買のあとで部屋のどこかに隠しておいたへそくりのことを思い出したってもう後の祭り。なにしろ一切合切のパッケージセールですから、それもすでに買い手のものです。
How to use:
- I heard a group of burglars cleaned out John’s jewelry shop.
- Right. It seems they made away with everything - lock, stock, and barrel.
- 盗賊一味がジョンの宝石店をすっからかんにしたって聞いたけど。
- そうなんだ。一切合切盗んで逃げたらしいよ。
Further Study:
lock, stock, and barrelのように、関連する単語を3つ並べてひとつの意味を出す例はほかにも多々あります。hook, line, and sinker(釣り針、釣り糸、おもり)やevery Tom, Dick, and Harry(トムもディックやハリーも、みんな)などが、そう。前者は、魚が針も糸もおもりも一切合切呑みこんでしまうことで、「すっかり丸ごと」という意味。後者は、どこにでもある名前のどこにでもいる人のことで、「だれもかれも、どいつもこいつも」を意味する比喩になります。
He fell for her story hook, line, and sinker.
(彼女の話を彼は丸ごと信じました)
Nowadays, every Tom, Dick, and Harry goes to college.
(近頃では、だれでもかれでも大学に行きます)
コスモポリタン・インスティテュート(CI)