The police are working on the murder case by fits and starts.
(警察はその殺人事件の捜査をちんたら、ちんたらやっています)
Vocab Aid:
work on ~(~に取り組む) murder case (殺人事件)
国語辞典で「ちんたら」を引くと、「積極的な態度が感じられない様子」を表わす口語表現とあります。何かに取りかかっても「やったり、やらなかったり」で、熱意のないことだと解釈すれば、英語にはその意味のfits and startsというフレーズがあります。She studies French by fits and starts.なら「彼女はフランス語の勉強をやったり、やらなかったり」。言い替えてみれば、フランス語をちんたらやっているということですね。ここでのfit(s)は「(ときたま起きる)発作」の意味で使われています。この慣用句が出来た昔、start(s)にも「発作的な動き」の意味があったそうで、似たような単語を2つ並べて文意を強調しているのは、いつもの手です。
How to use:
- How soon do you think they will finish the job?
- B: It will take time. As I see it, they are working by fits and starts.
- あの人たち、どのくらい早く仕事を仕上げると思う?
- 時間がかかるだろう。ぼくの見るところ、ちんたら、ちんたらやってるもんな。
Further Study:
「ちんたら」の反意語があるとすれば、対照的な口語表現は「(積極的に)どんどん」あたりでしょうか。そうだとすれば、英語ではby leaps and bounds。フランス語をちんたらやっていた彼女が一念発起して積極的に学び始めたら、Her French is improving by leaps and bounds.(彼女のフランス語はどんどん進歩している)――先ほどの例の変形です。leap(s)は「跳ぶ(こと)」でbound(s)は「跳ねる(こと)」ですから、フレーズ全体の直訳は「跳んだり跳ねたり(しながら、どんどん)」。似た言葉を重複させて文意を強調しているところはfits and startsと同じです。
The population of the city is increasing by leaps and bounds.
(その市の人口は飛躍的にどんどん増えています)
Orders are picking up by leaps and bounds.
(受注はどんどん増えてきています)
コスモポリタン・インスティテュート(CI)