After Mr. Smith passed away, Mrs. Smith worked her fingers to the bone to feed her five children.
(スミスさんが亡くなったあと、夫人は身を粉にして働いて5人の子供を養いました)
Vocab Aid:
pass away(死ぬ、亡くなる) feed(食べさせる、養う)
「身を粉(こ)にして働く」は一生懸命に働くことですから、そのままwork hard――でもいいのですが、これでは身もふたもない。第一、この日本語が持つ悲壮な響きが伝わってきません。「身を粉にする」は「労苦をいとわず、身を砕くほどに努力すること」と、国語辞典にあります。つまり、身は粉々に砕け散っても働くのが「身を粉にして働く」。似たことを英語ではwork ~'s fingers to the boneと言います。「指が骨になるまで働く」が直訳ですから、「身を粉にして」と共通するものがありますね。実は、work ~'s tail/butt off(お尻が吹き飛ぶほど働く)という言い方もあるのですが、品位に欠けるのでおすすめしません。
How to use:
- How is it going? Working hard?
- Working hard? I'm working my fingers to the bone.
- どうだい。一生懸命働いてる?
- 一生懸命働いてるかって?身を粉にして働いてるわよ。
Further Study:
to the boneは字義的には「骨(の髄)まで」ということですが、ほかにも「ぎりぎりまで」「とことん」などの意味にもなります。be chilled to the boneは「骨の髄まで冷える」、cut the budget to the boneなら「予算をぎりぎりまで削る」。余談ですが大昔、『骨まで愛して』というヒット演歌がありました。そのまま英訳して「Love me to the (marrow of my) bone(s)」で、外国の人にもわかってもらえる――はずですが、そうでない人がいればLove me, love my dog.のことだと教えてやってください。「私が好きなら、とことん好きになって」の決まり文句です。
If the funding is cut down to the bone like this, we won't be able to maintain a quality service.
(こんなぎりぎりまで節約すると、質のいいサービスができなくなりますよ)
We need to cut expenses to the bone ― entertainment expenses in particular.
(経費をとことん切りつめなきゃいかん、接待費は特にだ)
コスモポリタン・インスティテュート(CI)