Jack used to be called a whiz kid, but he seems to have lost his edge.
(旋風児と呼ばれたジャックも、もう昔の冴えはないようです)
Vocab Aid:
lose ~’s edge(冴えを失う)
昔、『銀座旋風児』という映画がありました。「マイトガイ」と称する主人公が、悪と戦って花の銀座に旋風をまき起こす。だから(銀座の)「旋風児」。「旋風を起こす」とは「突発的に(その)社会に大きな反響をあたえる」ことと、国語辞典にあります。英語ではそんな人のことを、whiz kid(驚くべき才能の若者)と呼びます。科学の世界で旋風を起こせばa whiz-kid scientist、二刀流の大谷翔平選手のような人はa baseball whiz kidですね。kid(若者、小僧)とあるからといって、いつも「若い才能」とは限りません。先日、80歳の今でも金融界に旋風をまき起こしている人をan 80-year-old whiz kid(80歳の旋風児)と、アメリカの経済誌が紹介していました。
How to use:
- How is the new guy doing? People call him a whiz kid.
- A far cry from it. He’s just an average Joe.
- あの新しい人はどう?みんなは旋風児と言ってるけど。
- とんでもない。普通の男だよ。
Further Study:
月桂樹の葉と枝で編んだ冠は古来「栄誉、名声」の象徴で、rest on ~’s laurels(月桂冠の上に休む)と言えば「過去の名声にあぐらをかく」になることは、以前ご紹介しました。 今日は新たにlook to ~’s laurelsのご紹介です。直訳では「自分の月桂冠に目を向ける」ですが、「いままでの栄誉・名声を失わないよう心がける」ことを意味します。永くエースの名にあぐらをかいていた投手が、球界の旋風児と言われるwhiz-kid pitcherが入団してきて、これはうかうかできないとあわてて頑張る――。まあ、こんなことを言うときのフレーズです。
With the arrival of a couple of young talents, the senior members had to look to their laurels.
(若い才能が何人か入ってきて、先輩連中はうかうかできなくなりました)
The new development even forced big businesses to look to their laurels.
(新しい展開に直面して、大会社でさえおっとりしているわけにはいかなくなりました)
コスモポリタン・インスティテュート(CI)