We took a look at the new restaurant. It was really the cat’s pajamas.
(新しくできたレストランをちょっと見てきたのよ。すごく、かっこいいわよ)
Vocab Aid:
take a look(見る)
チョッキ風のものを着せられて散歩している犬はよく見かけますが、パジャマを着た猫というのは見たことがない。にもかかわらず、cat’s pajamas(猫のパジャマ)という慣用句があって、しかもそれが「かっこいい」ことの比喩になるのはなぜか――。といって、大した理由があるわけじゃありません。空前の好況にわいていた1920年代のアメリカでは、既成の概念にとらわれない奔放な若い女性のことをcatと呼んでいました。今の時代、「美人」をfoxと呼ぶのと同じです。このcatたちが下着ではなくパジャマで寝るようになったら、それがいかにもかっこよく映った――。これがこのフレーズが「素晴らしい、かっこいい(人、モノ)」の意味になったいきさつです。
How to use:
- Did you see John’s new car? It’s awesome.
- Yeah, the car is the cat’s pajamas. John himself in it is not so much, though.
- ジョンの新しい車、見た?かっこいいわよ。
- うん、車はかっこいい。乗ってるジョン自身は大してかっこよくないけど。
Further Study:
実を言えばcat’s pajamasは、「かっこいい」ことを意味する、いくつもある「ナンセンス表現」のひとつに過ぎません。他にもcat’s meow(猫のニャー)、monkey’s eyebrows(お猿の眉毛)、eel’s ankles(ウナギのかかと)などなど、もう何でもあり。全部、20年代のアメリカではやった「素晴らしい、かっこいい」ことを指す表現です。中でも「猫のパジャマ」と同じくらいポピュラーだったのがbee’s knees(ハチのひざ)。ナンセンスフレーズですから、それ自体の意味は何もありません。考えてみれば我々の「・・・もハチの頭もあるか!」の「ハチの頭」も、似たようなものですね。
Wearing that gaudy jacket, he thinks he is the bee’s knees.
(あんなけばけばしい上着を着て、彼は自分じゃかっこいいと思ってるんだよ)
I saw Clint Eastwood in the flesh. He was the real bee’s knees.
(実物のクリント・イーストウッドを見たけど、ほんとにかっこよかった)
コスモポリタン・インスティテュート(CI)