Never mind where he got that ring for you. Don't look a gift horse in the mouth.
(彼がくれた指輪はどこで買ったものかなんてどうでもいいじゃない。詮索しないことよ)
Vocab Aid:
never mind(気にしない)
若き駿馬か、老いたる駑馬(どば)かは、その馬の口の中を覗けば一目瞭然だそうです。老馬は歯肉がせり上がっているから、歯が長く見える。「年老いて」の意味になるlong in the tooth(歯が長い)という慣用句の出どころですが、それはまた別の話。「プレゼントされた馬の口の中は見るな」――。これが表題のフレーズの直訳です。文脈次第でいかようにも解釈できる、含蓄に富んだ戒めの言葉。「折角の贈りものにケチをつけるな」「もらったプレゼントの値段を確かめるようなことはするな」などなど、いろいろな意味にとれます。「くれるというものは黙ってもらっておけ」とも訳せますが、最大公約数的に「頂きものの詮索はするな」を表題にしておきます。
How to use:
- Jack gave me a sweater as my birthday present. But it's a bit too flashy for me.
- Try it on. Don't look a gift horse in the mouth.
- ジャックが誕生祝いにセーターをくれたんだけど、ちょっと派手なのよね。
- 着なさいよ。プレゼントをもらってケチつけるもんじゃないわよ。
Further Study:
curiosity killed the cat(好奇心が猫を殺した)というフレーズがあります。「詮索も度を越すと身の破滅を招く」ことで、平易に言えば「知らなきゃ知らない方がいい」。何でも詮索したがる人への、これも戒めの言葉。もともとはcare killed the cat(悲しみが猫を殺した)が変化したものです。どの文献を見ても、動詞はkilledと過去形。よせばいいのに自分の出自を詮索したネコが、実は捨てネコだったことを知って悲しみにくれて死んでしまう――。昔どこかに、そんな話でもあったのでしょうか。
What good does it make to know the truth? Curiosity killed the cat.
(ホントのことを知ったからってどうなるの?知らない方がいいことだってあるのよ)
Where did I earn this money? Curiosity killed the cat.
(オレがどこでこのカネを稼いだかって?知らない方がお前の身のためだ)
コスモポリタン・インスティテュート(CI)