She made a bad shot, but she did not lose her presence of mind and cracked a joke.
(ひどいミスショットをしましたが、彼女は平常心を失わずジョークを飛ばしました)
Vocab Aid:
crack a joke(冗談を言う)
プロゴルファーの岡本綾子さんは現役のころ、色紙にサインを求められると必ず「平常心」の3文字を書き添えたそうです。ミスショットをしても冷静さを失ってはいけないという、自身への戒めの言葉でもあるのでしょうか。英語ではpresence of mindに似たような意味があります。読んで字の如く「(しっかりした)気持ち(mind)があること(presence)」――。どんなときにも慌てず騒がず、沈着冷静でいることです。「平常心」につながることなら「冷静さ」や「平静」などなど、すべてこの3wordsでカタがつきます。「平常心を失う」、つまり慌てふためくことならlose ~’s presence of mindと言い表すのは、上の例文でおわかりの通りです。
How to use:
- How was Jack when he learned that he had not passed the entrance exam?
- He still seemed to have his presence of mind - at least on the surface.
- 入学試験に落ちたことを知ったとき、ジャックはどんなだった?
- 平常心だったわよ――少なくとも表面的にはそう見えたわね。
Further Study:
何があっても平常心を保つには、まず気持ちを落ちつかせることから始めます。これが肝心です。事故に遭ってもまずは気を落ちつけて沈着冷静に振る舞う、ジャンボ宝くじにあたってもやはり気を落ちつけて泰然自若としている――。「気や心を落ちつける/落ちつかす」ことを英語ではgather ~’s wits(自分の持てる知恵を集める)と言います。「ウイットの利いたスピーチ」などの表現でおなじみのwit(s)は、そもそもは人が持っている知恵のことで、そこから「機知」「機転」、あるいは「正しい感覚」などの意味になります。
She gathered her wits and told the police about the make of the car that almost hit her.
(自分がひかれそうになった車の車種を、彼女は冷静に警察に話しました)
With a pinch-hitter coming up, the manager gathered his wits and replaced the pitcher.
(ピンチヒッターが出てくると、監督は落ちついてピッチャーを代えました)
コスモポリタン・インスティテュート(CI)