The police are bound to find out what he has done. The truth will out.
(彼がやったことはいずれ警察の知るところとなるさ。お天道さまはお見通しだ)
Vocab Aid:
be bound to ~(~することになる、~の運命にある)
隠しても悪いことはいずれ露見することを、昔からある日本語で言うとすれば「お天道さまはお見通し」ですね。今様に言えば「悪いことはできない」。英語でならthe truth will out(真実は明らかになる)――。シェークスピアが『ヴェニスの商人』の中で、登場人物の一人に言わせている言葉です。outは、ここでは「発覚する」の意味での自動詞ですね。同じことを指すmurder will outという言い方もあります。ここでのmurderは「殺人」というより「悪行」のこととして使われていますが、それにしてもmurderという言葉自体の響きはそのまま耳に残ります。「悪いことはできない」には、やはり表題のフレーズの方がお薦めです。
How to use:
- He conned old people out of money, and he thinks he can get away with it.
- Only after he is arrested will he realize that the truth will out.
- 彼はお年寄りからおカネをだまし取っておいて、自分は逃げられると思ってるんだから。
- 悪いことはできないと知るのは、捕まった後だな。
Further Study:
「なんとかゴマかせないかと思った」――と、週刊誌にスキャンダルをスクープされた議員サン(当時)が取材陣に囲まれて、困りきった表情で応じていました。彼の言わんとする「ゴマかす」は英語でならcover ~'s tracks(足跡を覆う)に当たります。自分が残した足跡、つまり、自分がした行為を覆い隠すことですね。cheatだけで言い表せる「つり銭をゴマかす」「ゴルフのスコアをゴマかす」などとは中身が違う「ゴマかし」ですが、お天道さまはなかなかそう簡単にはお目こぼしをしてくれません。
I wondered if I could cover my tracks somehow.
(なんとか、やったことをゴマかせないかと思いました)
The police believed Tom and released him, not knowing that he had covered his tracks.
(やったことをゴマかしたことに気がつかず、警察はトムを信じて釈放しました)
コスモポリタン・インスティテュート(CI)