Maybe we should hedge our bets by preparing a backup plan.
(保険をかけて、予備のプランも用意しておくべきかも知れません)
Vocab Aid:
backup(予備の、補助的な)
たとえて言えば、X校を受験したけれど、もうちょっと偏差値が楽なY校やZ校も滑り止めに受けておく――。我々はこのたぐいのことを、「保険をかける」と言っています。リスクを分散させて、事態がどう転んでも、元も子もなくなる事態は避けようという作戦ですね。この意味での「保険をかける」はhedge ~’s bets(賭けの損を防ぐ)が英語での決まり文句。「ヘッジファンド」でおなじみのhedgeはここでは「損が出ることを防ぐ」という意味ですから、フレーズ全体では「損しないように両賭けする」が直訳――という話を聞いた人が「丁に1両張ったら半にも1両張れということ?」とひとこと。理屈としてはまあそういうことですね。
How to use:
- I have two presentations prepared just in case the boss doesn’t like the first one.
- It’s smart of you to hedge your bets.
- 最初のが部長に気に入られない場合を考えて、プレゼンは2通り用意しておいた。
- 保険をかけておくなんて、頭いいわね。
Further Study:
社長と実力専務の仲が悪くなる――。会社のもめごとは、大体こんなところから始まります。迷惑なのは一般社員。どっちの陣営につこうかと右往左往します。今のところ社長派でも、専務派にも保険をかけておきたい。一番堅いのは両方に保険をかけることで、これを英語ではhave/keep a foot in both camps(足を1本ずつ両陣営に置いておく)と言います。run with the hare and hunt with the hounds(ウサギと遊ぶ一方で、犬とも狩りをする)と言っても同じ。どっちも「(対立する)両方にいい顔をする」、つまり「二股膏薬(ふたまたごうやく)」することですね。
Joe is sitting on the fence. He tries to have/keep a foot in both camps.
(ジョーはどっちつかずに、両方にいい顔をしようとしています)
Don’t trust her. She runs with the hare and hunts with the hounds.
(彼女を信用しちゃだめよ。二股膏薬なんだから)
コスモポリタン・インスティテュート(CI)