Study hard and try to make a name for yourself as a scholar.
(勉強に励んで、学者として名を成すよう務めなさい)
Vocab Aid:
scholar(学者)
子供のころ、先生が言う「トラは死んで皮を残し、人は死んで名を残す。だからしっかり勉強しろ」の意味がわかりませんでした。勉強をがんばって将来「名を成せ」と、励まされているとは夢にも思ってなかった。人が死んでも、玄関の表札は残ることだと思っていました。「トラの皮」のことは知りませんが、英語にはmake a name for ~self(自らの名を成す)とか、make ~’s mark(足跡を残す)という既成句があります。どっちも一生懸命がんばって人の賞賛や尊敬に値するような、ひとかどの人物になることを意味します。これこそが、先生が伝えたかったことだったんですね。
How to use:
- He made a name for himself as a concert pianist at 20.
- It runs in the blood. His mother made her mark also as a pianist at 19.
- 彼は20歳でピアニストとして名を成したのよ。
- 血だよね。彼のお母さんも19歳でやはりピアニストとして名を成したからね。
Further Study:
名をとどろかせることだけが眼目なら、別に「しっかり勉強」しなくたって目的は達せます。ネズミ小僧次郎吉や石川五右衛門が刻苦勉励したという話は聞いたことがない。もっともこの連中が残した「名」は「悪名」でしたが。「悪名を残す、とどろかせる」ことを英語で言うのなら、上のフレーズを活かせば簡単に作文できます。「彼は悪徳政治家として名を馳せた」――。もしこんなことを言うのならHe made an infamous name for himself as a corrupt politician.でことは済みます。infamousとは「悪名高い」という意味です。
Doing things like that, you’ll end up making an infamous name for yourself.
(そんなことばかりやっていると、君は悪名をとどろかすことになるぞ)
He made an infamous name for himself by rubbing elbows with racketeers.
(いかがわしい連中と親しくつき合って、彼は評判を落としました)
コスモポリタン・インスティテュート(CI)