I want an entry-level model with no bells and whistles.
(私が欲しいのは、つけ足しの機能がついていない初心者用の機種です)
Vocab Aid:
entry-level(初心者レベルの)
その昔、関東の私鉄が「オルゴール電車」なるものを走らせていた時期があります。キーンコーン、キーンコーンとリズミカルな警笛を鳴らしながら走っていました。しかしながら、人や貨物を乗せて運ぶことが本来の機能である電車(列車)が発する音なんぞ、いくら「オルゴール」的でも所詮はつけ足し――。bells and whistles(鐘と笛)の基底にある考えはこんなところです。カーナビなんかもそうですね。あれば便利ですが、なくても車はちゃんと走るから困らない。多くの場合、パソコンやスマホについている、いろいろな付加価値的オプション機能のことを指すのがこのフレーズ。ひと言でキメる日本語がないので、表題は「つけ足しの機能」ということにしておきます。
How to use:
- Why are smartphones so expensive?
- They have all the bells and whistles, and that adds to the cost.
- スマホってどうしてあんなに高いの?
- つけ足しの機能がごちゃごちゃついてるから、その分コストがかかるんだよ。
Further Study:
「つけ足し」などと軽んじていますが、スマホについている「おまけ」的機能のおかげで、我々はどれだけ便利な思いをしていることか。映画や音楽会の切符も、いながらにしてこれで買えるし、電車の発着時間などもたちどころにわかる。時代の先端を行くテクノロジーですね。英語で言えばcutting-edge technology。cutting edgeとは「鋭い刃先」のことですが、その刃先で時代を切り拓くイメージから「最先端」「最新鋭」の人やこと、モノを表現するフレーズとして使います。こう考えると、今どきのbells and whistlesのことを、昔ながらの「つけ足しの機能」のひと言で片づけていいのかという気がしてきます。
It appears that the country has now gotten the cutting edge of missile technology.
(いまやその国は最先端のミサイル技術を手に入れたようです)
The doctor is at the cutting edge of cancer care.
(その医者はがん治療の第一人者です)
コスモポリタン・インスティテュート(CI)