Take it easy, Joe. Don’t try to run before you can walk.
(ボチボチやれよ、ジョー。背伸びはするな)
Vocab Aid:
take it easy(気楽にいく)
不可能に挑戦してこその人生と、偉い人は言います。凡人はその言葉を信じて無謀なことに挑戦しては苦汁をなめる。それを見て別の偉い人が言います。「背伸びすると、そういうことになる」。不可能に挑戦することの大切さと背伸びをすることの愚かさの境界線は、どの辺にあるのでしょうか。まあそれは置いておくとして――。「背伸びする」ということを英語ではrun before ~ can walk(~は歩けもしないくせに走る)と言います。基礎もできていないのに無理に難しいことをやりたがることで、要するに身のほど知らず。デッサンもろくに描けないのに、ピカソばりの抽象画を描こうとするようなことを当てこするフレーズです。
How to use:
- Challenge the impossible but don’t run before you can walk. This is my advice to you.
- Are you telling me to be a daredevil or a chicken?
- 不可能に挑戦はしても背伸びはしちゃいかん。これが私の君へのアドバイスだ。
- 何が何でも行けということですか、臆病であれということですか?
Further Study:
自転車を買うほどの余裕しかないのに、見栄を張って車を買う――。こんな「背伸び」を戒める諺がCut your coat according to your cloth.(コートはいま持っている布で作れ)。たとえば、持っている布が3000円のものならそれに見合うコートを作って、ゴージャスなコート作りは諦めなさいということです。つまり「背伸びはするな」という教え。デッサンも描けないのにピカソをねらうようなことにもあてはまる金言です。不可能に挑戦するのはあくまでも壮大なロマンとして取っておき、やはり人生は身の丈に合った生き方をするのが正しい――。そんなところでしょうか。
I want a larger car, but I must cut my coat according to my cloth, you know.
(もっと大きな車が欲しいけれど、背伸びしちゃいけないからな)
We can’t afford a vacation in Hawaii. We need to cut our coat according to our cloth.
(休暇をハワイでというわけにはいかない。背伸びはできません)
コスモポリタン・インスティテュート(CI)