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英文会計はこう読め

英文会計の理解 会社設立を想定してみる 第3回 会計の仕組みを理解しよう~5つの「つながり」に注目!

 Balance sheetはどうなるでしょう。先ずは、Common stockに8千ドルが入ります。このお金は会社の通帳に現金の形で入ってくるわけですから、同じBalance sheetのCashにも8千ドルが入ります。このお金はまだ何にも投資していないわけですが、現金に投資したと考えておいてもいいでしょう。Balance sheetのTotal assetsとTotal liabilities and equityが共に8千ドルで一致しています(②のつながり)。

 次はBalance sheetの下のCash flow statement (Direct method)です。資本金という、会社がお金を集めてくる活動はCash flows from financing activitiesに表れるはずです。Issuance of common stockに8千ドルが入っていますね。8千ドルのCommon stockを発行したことにより8千ドルの現金が会社に入ってきたことを意味しています。

 これで、Balance sheetのCashとCash flow statement (Direct method)の一番下のCash, end of the yearが共に8千ドルで一致しています(③のつながり)。

 最後はCash flow statement (Indirect method)です。Cash flow statement (Indirect method)はIncome statementのNet incomeを起点にして現金の動きを間接的に計算するものでした(④のつながり)。Net incomeは現在「0」で、そのままNet cash from operatingも「0」になり、Cash flow statement (Direct method)のNet cash from operatingの「0」と一致しています(⑤のつながり)。

 次回のコラムでは、違った種類の取引をもう少し説明していきます。財務3表を一体にして数字を入れながら勉強すると会計の仕組みが手に取るようにわかってきます。

◇   ◇   ◇

國貞 克則氏(くにさだ かつのり)
ボナ・ヴィータ コーポレーション代表取締役、日経ビジネススクール講師
英文会計の理解 会社設立を想定してみる
 1983年東北大学工学部機械工学科卒業、神戸製鋼所入社。海外プラント輸出、人事、企画、海外事業企画に従事。96年米国クレアモント大学ピーター・ド ラッカー経営大学院でMBA取得。2001年ボナ・ヴィータ コーポレーションを設立して独立。「社長の右腕業」として中小企業の経営企画・人事組織・ 会計財務面をサポートする。経営幹部・管理職向けリーダー育成研修、わかりやすく会計の仕組みが理解できる会計研修などが得意分野。
 著書に『財務3表一体理解法』『財務3表一体分析法』『財務3表実践活用法』(以上、朝日新聞出版)『The Trilateral Approach:グローバルに働く人の英文会計』(ボナ・ヴィータ コーポレーション)『書いてマスター!財務3表・実践ドリル』(日本経済新聞出版社)『究極のドラッカー』(角川新書)等、訳書に『財務マネジメントの基本と原則』(東洋経済新報社)がある。

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