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英文会計はこう読め

「つながり」から企業活動が見える 英文会計の勘所 第4回 財務3表を一体にすると、会計の仕組みが見えてくる

 グローバル化の進展で、対外ビジネスをするときはもちろん、国内事業にからんでも英文会計の理解が必要な局面が増えている。財務3表を一体的に学ぶ勉強法を提唱する会計研修のプロ、ボナ・ヴィータコーポレーション代表取締役の國貞克則氏は、同じ勉強法が英文会計でも有効と話す。國貞氏に、この勉強法に則った英文会計の基礎を8回にわたって解説してもらう。第4回は、社債発行や事務用品の購入など、様々な企業活動によって財務3表がどう変化するかを見ていく。

◇   ◇   ◇

■社債を発行すると財務3表はどうなる?

 前回のコラムに引き続いて、もう少し事例を説明しましょう。会計の仕組みがさらに明確になってくると思います。

 前回のコラムでは8,000ドルの資本金で無事会社が設立できました。しかし、資本金の8,000ドルだけでは事業をうまく運営していけそうにありません。資本金以外に会社がお金を集める手段としては、他人から借りるという方法があります。大きな会社では社債を発行するという方法もあります。今回は10,000ドルの社債を発行してお金を集めることにしたとして説明していきましょう。

 図表1を見てください。社債を発行してもIncome statementには影響ありませんね。Balance sheetのBonds payableに10,000ドルが入っています。社債は負債です。

 社債を購入してくれた人はあなたの会社に10,000ドルを振り込みます。これであなたの会社の金庫には資本金の8,000ドルと社債の10,000ドルの合計18,000ドルが入ってきたことになります。

図表1 社債10,000ドルを発行してさらにお金を集める

「つながり」から企業活動が見える 英文会計の勘所

 Balance sheetのAssetsのところにあるCashこそが、皆さんの会社の金庫の中にある現金の額です。

 Balance sheetのTotal assetsとTotal liabilities and equityが共に18,000ドルで一致しています(②のつながり)。

 社債も会社がお金を集める活動ですから、Cash flow statement (Direct method)のCash flows from financing activitiesに数字が入ってきます。Issuance of bondに10,000ドルが入っています。

 これで、Balance sheetのCashとCash flow statement (Direct method)の一番下のCash, end of the yearが共に18,000ドルで一致しました(③のつながり)。

 Cash flow statement (Indirect method)の説明は必要ありませんね。Cash flows from operating activitiesは何の動きもありません。

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