Bob adores his granddaughter so much that he is putty in her hands.
(ボブは孫娘にメロメロで、彼女の言いなりです)
Vocab Aid:
adore(熱愛する、崇拝する) so ~ that …(あまり~なので…)
人が誰かの言いなりになるのはいろいろなパターンがありますが、今日の「言いなり」は、自分から進んで相手の言いなりになろうとするお話です。例えば可愛い孫の言うことなら何でも聞こうとするお祖父ちゃんやお祖母ちゃん。そんな「言いなり」のことを英語では(be) putty in ~’s hands(~の手のひらのパテ)と言います。凹んだところに塗りこんで表面を平らにする、肉盛り用の塗料が「パテ」(putty)。工芸品の造形にも使います。グニャグニャと柔らかいので、どうとでも好きにコネることができる。そんなパテのように、誰かに好き勝手にコネくりまわされる――。それがこのフレーズが「~の言いなり」の意味になる所以(ゆえん)です。
How to use:
- I’ve never heard Jack say “no” to Betty.
- Neither have I. Jack is putty in her hands.
- ジャックがベティに「ノー」と言うのを聞いたことがない。
- 私も。ジャックは彼女の言いなりね。
Further Study:
誰かの言いなりになる人がいるということは、その人を意のままに操る誰かがいるということですね、あたり前の話ですけど。「(人を)意のままにする」、つまり「人を(自分の)言いなりにさせる」ことを言う英語句はいくつもありますが、今日はwrap ~ around …’s little fingerというイディオムのご紹介です。直訳で「~を自分の小指に引っかけて振りまわす」。身体器官の中で最も力がないと思われる「小指」で人を振りまわすというんですから、いかに誰かを意のままにしているかがわかろうというものです。言い方を変えてhave ~ wrapped around …’s little finger、または~is wrapped around …’s little fingerにすれば「~は…の意のままにされている」になります。
Jane wraps her husband around her little finger.
(ジェーンは夫を意のままにしています)
John has his mother wrapped around his little finger.
(ジョンのお母さんは、彼の言いなりになっています)
コスモポリタン・インスティテュート(CI)