Don’t spoon-feed the new recruits. Let them learn the hard way.
(手取り足取りで新入社員の面倒をみるな。苦労して学ばせろ)
Vocab Aid:
new recruit(新入社員) learn the hard way(苦労して学ぶ)
「はい、アーンして」と、母親がスプーンで食べものを幼児の口に運ぶ。病床のお年寄りに看護師さんが、スプーンで給食する――。表題の英語句が意味するものは、具体的にはこんなことです。spoonはもちろん「スプーン」で、feedは「食べさせる」ことですから、spoon-feedは読んで字のごとく「スプーンで食べさせる」が直訳。これがこのフレーズの第一義ですが、転じて「手取り足取り面倒をみる」ことの比喩にもなります。新入社員に先輩が、仕事の段取りを1から10まで、こんこんと教え諭すことなんかがそうですね。「手取り足取り面倒をみてもらう」は(be) spoon-fedと受け身にします。
How to use:
- Jimmy is a spoiled brat. If he doesn’t get his way, he’ll start having a tantrum.
- That’s because he’s been spoon-feed since he was a little kid.
- ジミーはわがままな子で、思う通りにならないとかんしゃくを起こすのよ。
- 小さいときから手取り足取りで育てられたからなあ。
Further Study:
私たちには「獅子の子落とし」の俗説があります。獅子は我が子を深い谷に突き落として、這い上がってくる苦労を覚えさせるという、あの話です。ウソに決まっていますが、話としては面白い。西欧には昔からspare the rod and spoil the child(ムチを惜しむと、子どもはわがままになる)ということわざがあります。spoon-feedばかりしていると、子どもはわがままに育つし、新入社員はいつまでたっても使いものにならない――。我々の「獅子の子落とし」にあたる金言で、「子どもは甘やかすな」ということです。
- My daughter came back home past midnight again last night.
(昨夜うちの娘が帰ってきたのは、また真夜中すぎだよ)
- Teach her a lesson once in a while. Remember: Spare the rod and spoil the child.
(たまには叱らなきゃ。甘やかすとロクな子にならないわよ)
コスモポリタン・インスティテュート(CI)