The commentator was talking through his hat all through the news show.
(ニュースショーで、そのコメンテーターはずっと知ったかぶりを言っていました)
Vocab Aid:
all through ~(~の間ずっと)
個人的な嗜好を言わせてもらえれば、「きれいごとを言う人」が苦手で、「知ったかぶる人」はさらに苦手です。英語で言えばtalk through ~’s hat。英英辞典によれば、「知らないことでも熟知しているように言う」ということですから、ぴったりですね。文脈次第では「口から出まかせを言う」にも「嘘八百をならべる」にもなります。「帽子を通して語る」がこのフレーズの直訳ですが、それがなぜ「知ったかぶり」の比喩になるのかは知りません。帽子で顔と口を隠してしゃべるイメージは湧いても、それとこれがどうつながるのでしょうか。思い当たることがないでもないけれど、知ったかぶりになりそうなので言いません。
How to use:
- I wonder if this candidate knows what he is talking about.
- Of course he doesn’t, because he is just talking through his hat.
- この候補者、自分が何を言ってるのか、わかってるのかしら。
- わかってるわけないじゃない。知ったかぶりを言ってるだけなんだから。
Further Study:
「知ったかぶりを言う」にあたるそのものずばりの英語表現はあっても、「きれいごとを言う」に合うフレーズは見当たりません。当コラムの選択としてはhypocritical remark(偽善ぶった言)。「きれいごと」には、偽善的な側面があることに注目した結果です。実は、「知ったかぶりを言う」「きれいごとを言う」の両方を、ひとつで言い表せる便利な英単語があるのですが、やや品格に欠けるのが難。日本語訳「牡牛のフン」だけを載せておきますから、辞書で調べてみてください。仲間内で使う分には何の問題もない、ごく一般的な言葉です。
No, I won’t support him. I can’t stand his hypocritical remarks.
(いや、私は彼を支持しません。彼がきれいごとを言うことに辟易していますから)
Why do you keep giving hypocritical remarks? Just call a spade a spade.
(なぜ君はきれいごとばかり言うんだ。ありのままに言えよ)
コスモポリタン・インスティテュート(CI)