In my salad days, I was always at a loss as to what to do.
(青春時代、私はいつもどうしようかと迷っていました)
Vocab Aid:
be at a loss(迷う、途方にくれる)
「『この味がいいね』と君が言ったから七月六日はサラダ記念日」は俵万智さんの和歌。森田公一さんは「青春時代のまん中は道にまよっているばかり」と歌っています。そして表題のsalad days(サラダの日々)が示唆するものは「若く未熟な時代」。三者三様に若かりしころの甘酸っぱい日々を思い出させてくれますが、どうせならこの3つを重ねあわせてsalad daysの日本語訳は「青春時代」といきたいところです。もともとはシェークスピアが編み出した掛け言葉で『アントニーとクレオパトラ』に出てくるMy salad days, when I was green ….(私が未熟で青臭かったころ・・・)というセリフが出どころ。green(グリーン/青もの=未熟な)がsaladに掛かっています。
How to use:
- When I was young, I was pretty green and had a lot of things to learn.
- So was I in my salad days.
- 若いころ私は本当に未熟者で、学ぶべきことがたくさんありました。
- 青春時代、私もそうでした。
Further Study:
山ほどの意味があるのがgreen。そのひとつに「未熟な」が含まれているのは、果物が青いうちはまだ「熟れていない」ことから来ています。依って来たるところは違っていても、結果として私たちの「青二才」と符合するところが面白い。「未熟者、青二才」の英語には他にもwet behind the ears(耳の後ろが濡れている)という言い方があります。動物はすべて、生まれたての赤ちゃんは耳の後ろが濡れているところからできた慣用句。赤ちゃんはみんな、生まれたときは全身が濡れているんじゃないのか――などと言うのは野暮というものです。
You are mistaken if you think I’m wet behind the ears.
(私を世間知らずと思ってるのなら大間違いよ)
Ted is not up to that job. He is still wet behind the ears.
(まだ青二才のテッドにその仕事は無理だ)
コスモポリタン・インスティテュート(CI)