It’s his stock in trade to huff and puff without doing anything himself.
(自分は何もせずに文句だけは言うのは、彼の専売特許です)
Vocab Aid:
stock in trade (得意とするところ、おはこ)
誰でも経験のある息切れ。階段を昇って「ハーハー」、変わる寸前の青信号を駆け抜けて「フーフー」。英語ではこれをhuff and puff(息を切らす)と言います。We huffed and puffed our way to the top of the hill.と言えば「我々はハーハーと息を切らしながら丘のてっぺんに登りました」。さてこの英語での「ハーハー」には、なぜか「文句を言う」の意味があります。それもただの「文句を言う」じゃありません。自分では何もしないのに不平不満だけはたらたら言う――。つまり「文句だけは言う」ということですが、「息をきらして文句を言う」とでも解釈すれば覚えやすくなるかもしれません。
How to use:
- How did the negotiation go? How was the other party?
- It was a disaster. They huffed and puffed and left.
- 話し合いはうまくいったの?相手はどうだった?
- 最悪。あの連中、文句だけは言って帰った。
Further Study:
自らは何をする気もないのにhuff and puff だけはする人のことを、欧米ではarmchair critic(安楽椅子の評論家)と呼んでいます。自分は責任のない安全なところに身をおいて、あーでもないこーでもないと評論まがいの文句だけは達者な人。Monday morning quarterback(月曜の朝のクオーターバック)とも言います。日曜日に見たフットボールの試合を、朝になって後知恵で論評する素人(しろうと)のことですが、意味するところはarmchair criticと同じ。アメリカンフットボールで「クオーターバック」といえば花形中の花形であることをご存知だと、このフレーズの皮肉の度合いがおわかりになるはずです。
Pay no heed to what she says. She is just an armchair critic.
(彼女の言うことは気にしなくていい。ただの文句言いだから)
He is a typical Monday morning quarterback.
(彼は典型的な知ったかぶりです)
コスモポリタン・インスティテュート(CI)