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英文の財務3表 書式や用語の不統一に惑わされるな 第2回 まずは財務諸表の構造を知ろう

■損益計算書には4つの利益(Profit)がある

 会計の素人の人は損益計算書には4つの種類の利益(Profit)があると覚えておいてください。利益のことをProfitと言ったりIncomeと言ったりMarginと言ったりするので紛らわしいですが、売上総利益(Gross profit)、営業利益(Operating income)、税引前当期純利益(Income before income tax)、当期純利益(Net income)の4つの種類の利益です。

 では、損益計算書を上から順に説明しておきましょう。売上高(Net sales)は1事業年度(通常1年間)の売上総額です。売上高の下には売上原価(Cost of sales)がきます。これは1年間の売上高を作るのに使った商品やサービスの原価です。

 この売上高から売上原価を引くと、4つの種類の利益の中の1番目の利益、売上総利益(Gross profit)になります。売上総利益(Gross profit)のことをGross marginと呼ぶこともあります。

 次に営業費用(Operating expenses)として、販売費及び一般管理費(Selling, general and administrative expenses)、研究開発費(Research and development)、減価償却費(Depreciation)を並べています。営業費用として記載されている費用項目の種類は会社によってさまざまです。営業費用の合計が営業費用合計(Total operating expenses)として記載されています。会社によってはこの合計の記載を割愛している場合もあります。

 売上総利益から営業費用を差し引くと、2番目の利益である営業利益(Operating income)になります。

 その下に来るのが営業外の活動に係るセクション(Non-operating section)です。Other income or expenses と書かれたりOther revenue or expensesと書かれたりしますが、主たる営業活動以外の活動による収益や費用が表されているところです。図表1の例では受取利息(Interest income)と支払利息(Interest expense)を記載していますが、それら以外にも会社によって様々な種類のものが記載されています。

 営業利益(Operating income)から営業外の収益/費用(Other income/expenses)を足し引き計算すると3番目の利益である税引前当期純利益(Income before income tax)になります。

 この税引前当期純利益から法人税等(Income tax expense)を差し引くと4番目の利益である当期純利益(Net income)になります。新聞などで企業の利益を表現するときに、最終利益(Bottom line)などと書かれているのが会計上の当期純利益(Net income)です。

 法人税等(Income tax expense)が見込み法人税(Provision for income taxes)と書かれている会社があると思います。これはアメリカの法人税の申告期日が期末から3か月目の15日になっているところが多く、年度末に税額が確定しないままに財務諸表を作成しなければならないために「見込み法人税」となっているのです。

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