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英文会計はこう読め

グローバル人材に必須 英文会計は財務3表一体で学べ 第1回 財務諸表って何?~英文会計を基礎から学びたい人のために

■財務諸表は会社の3つの基本活動を表している

 もう一度図表1を見てください。図の右下にBalance sheetがあります。Balance sheetは左右に分かれていて、右側にその会社がいままでどうやってお金を集めてきたかが表されていて、左側にその集めてきたお金が何に投資されているかが表されています。

 ちなみに、Balance sheetはこの図のように左右に分かれて表記される場合と上下に表記される場合があります。詳しい内容は次回のコラムで説明しますので、ここでは全体像だけを理解してください。

 図の左下にIncome statementがありますが、このIncome statementがその会社が1事業年度にどのように利益をあげたかを表しています。

 これらBalance sheetとIncome statementは$マーク(日本では¥マーク)がついた数字が記載されているのですが、これらの数字は必ずしも現金(Cash)を表しているものではありません。私たちは$や¥のお金を表すマークがついた数字が記載されている表としては子供の頃から収支計算書(Statements of receipts and disbursements)しか見たことがありません。お小遣い帳も家計簿も現金の出入りを表している収支計算書です。収支計算書が現金の動きを表している表ですからとてもわかりやすいものです。

 会社においても、1事業年度における現金の出入りがいくらあったかが一目でわかるようにするためにCash flow statementが作成されます。

 一般的な収支計算書は「収入(Receipts)」「支出(Disbursements)」「残高(Balance)」の3つの欄に分かれていますが、会社が作る収支計算書であるCash flow statementはちょっと違った分かれ方をしています。「営業活動によるキャッシュフロー(Cash flow from operating activities)」、「投資活動によるキャッシュフロー(Cash flow from investing activities)」、「財務活動によるキャッシュフロー(Cash flow from financing activities)」の3つの欄に分かれているのです。

 なぜこのような分かれ方をしているか、もう読者の皆さんはおわかりですよね。会社の基本活動であるお金を集める投資する利益をあげるという3つの活動が、現金の出入りという観点から3つの欄に分かれて整理されているのがCash flow statementなのです。

 つまり、会社の基本活動であるお金を集める投資する利益をあげるという3つの活動が、Income statementとBalance sheetとCash flow statementの3つの表で表されているわけです。

 逆に言えば、財務諸表にはいろんな数字が並んでいますが、基本的には会社の基本活動であるお金を集める投資する利益をあげるという3つの活動が表されているだけなのです。

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