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英文会計はこう読め

グローバル人材に必須 英文会計は財務3表一体で学べ 第1回 財務諸表って何?~英文会計を基礎から学びたい人のために

■財務諸表は事業の全体像を示し、評価する

 ここでちょっと皆さん想像してみてください。いまここに年間10億円(\10million)の利益をあげている会社があったとします。この会社はスゴイ会社でしょうかスゴクない会社でしょうか。私はボナ・ヴィータ コーポレーション(Bona Vita Corporation)という会社を運営しています。基本的に一人でやっている超零細企業です。この零細企業が1年間に10億円の当期純利益(Net income)をあげたとすれば、これは取り敢えず「スゴイ」と言っていいでしょう。1年間に一人で10億円の利益をあげられる人はほとんどいないでしょう。しかし、アップルやIBMといった大企業が1年間に10億円の利益では関係者はだれも満足しないでしょう。

 つまり、利益が多いか少ないかだけで会社を評価することはできないのです。その利益をあげるためにどれだけの投資をしたのか、その投資のためのお金をどうやって集めてきたのかという、事業の全体像がわからなければ事業の評価はできません。この事業全体の姿がIncome statementとBalance sheetとCash flow statementの3つで表されているのです。図表1こそが会計の一つの全体像だと私は思っています。

 次回のコラムでは英文会計におけるIncome statementとBalance sheetとCash flow statementの3つの表の構造を簡単に説明します。

◇   ◇   ◇

國貞 克則氏(くにさだ かつのり)

 ボナ・ヴィータ コーポレーション代表取締役、日経ビジネススクール講師

 1983年東北大学工学部機械工学科卒業、神戸製鋼所入社。海外プラント輸出、人事、企画、海外事業企画に従事。96年米国クレアモント大学ピーター・ド ラッカー経営大学院でMBA取得。2001年ボナ・ヴィータ コーポレーションを設立して独立。「社長の右腕業」として中小企業の経営企画・人事組織・ 会計財務面をサポートする。経営幹部・管理職向けリーダー育成研修、わかりやすく会計の仕組みが理解できる会計研修などが得意分野。

 著書に『財務3表一体理解法』『財務3表一体分析法』『財務3表実践活用法』(以上、朝日新聞出版)『The Trilateral Approach:グローバルに働く人の英文会計』(ボナ・ヴィータ コーポレーション)『書いてマスター!財務3表・実践ドリル』(日本経済新聞出版社)『究極のドラッカー』(角川新書)等、訳書に『財務マネジメントの基本と原則』(東洋経済新報社)がある。

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