日経ビジネススクールは、九州大学ビジネス・スクール(九州大学大学院経済学府産業マネジメント専攻・QBS)と共同で、「成長志向のMBA@福岡 2019」を開講します。
アジアの玄関口であり、成長著しい福岡。この地でビジネスを発展させる効果的なスキルや専門知識の習得について、九州大学ビジネス・スクール気鋭の教員陣が、優れたMBA教育の手法を用いながら講義を進めます。
- 2019年度統一テーマ
- 不確実な未来への処方箋
- 本プログラムの目的
- 急進するグローバル経済への対応と地域経済の牽引を担う、卓越した見識と実行力の習得
- 各回講義テーマ
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- ・新規事業創造
- ・ダイバーシティ
- ・心理学
- ・戦略的意思決定
- ・マーケティング
- ・CSR
- ・「ななつ星in九州」のケーススタディー
上記に沿って最新の理論やフレームワークを学ぶとともに、実務家招聘講師によって、大きな話題となったクルーズトレイン「ななつ星in九州」をケースとした実践的な知見を得ることができます。
ビジネススクールにおける教育に関心のある方はもちろん、意欲的な仲間とのネットワークをお求めの方、新規事業立ち上げをお考えの方など、多くの方々のご参加をお待ちしています。
※5回以上出席された方には九大QBSと日経ビジネススクール共同による修了証が発行されます。
※九州における第一線の人材と地域を代表する専門職大学院QBSとの効果的な橋渡しのため、
キックオフ懇親会、修了懇親会を実施します(ともに全7科目一括でお申し込みの方の特典)。
トップメッセージ
今年で5年目を迎える「成長志向のMBA@福岡」は、ビジネスの第一線で活躍し、九州の地域経済を先導されている方々を対象に、毎年、複雑な状況下での経営判断の指針となる知識を提供してきました。
この間、企業を取り巻く経営環境は激変を続け、最近のグローバル経済は2つの超大国が繰り広げる通商制裁の応酬に翻弄される情勢にあります。また、注目を集めているAI技術が、どのような脅威と機会をもたらすのか、なお先行き不透明なままです。このような状況は、「不確実性の増大」として特徴づけることができます。
これまでのビジネス・スクールの教育プログラムは、主として実務現場での複雑性に対処できる管理者の育成に向けて最適化されてきました。ところが近年の状況は、むしろ経営環境の不確実性に対処できる経営者の育成を求めているのです。
こうした人材育成の課題に応えるため、九州大学ビジネス・スクール(QBS)の教育プログラムは日々、たゆまずに進化しています。「不確実な未来への処方箋」をテーマとする今回の共同講座にも、その進化のエッセンスが反映されています。多くのビジネスリーダーが本講座にご参加され、不確実性の向こうにある未来を見通すための洞察力に磨きをかけ、更なる躍進を遂げられることを期待しています。
九州大学大学院経済学府産業マネジメント専攻(九州大学ビジネス・スクール)
専攻長 永田 晃也
プログラム
約2ヶ月半で7回の講義が実施されます。
いずれも第一線の教員や経営者による、福岡という地域性を鑑みつつ、
グローバル経済への目配りと共に成長を導く理論と実践についてフォーカスした内容です。
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第1回
6/5(水)
19:00~21:00事業の「意味」が問われる時代の戦い方
近年、AIやIoTなど社会のデジタル化を促す技術革新が急速に進んでいます。それに伴い、製品/サービス開発のハードルが下がって新規参入のスピードも加速し、結果的に、熾烈なシェア争いに飲み込まれて競争に破れ、撤退を余儀なくされる場面も多く目にします。これは、新規事業の本質的な意味が問い直されている状況であるとも言えます。
本講義では、事業の「意味」を問うことによって、他社とは際立って差別化された価値創造やビジネスモデルを考案する方法について、事例分析を交えて解説します。高田 仁(たかた・めぐみ)
九州大学大学院経済学府産業マネジメント専攻 教授
九州大学工学部卒。大手メーカー、九州大学大学院を経て、コンサルティング会社にて地域計画立案に従事。1999年から2002年まで先端科学技術インキュベーションセンター(CASTI、現東大TLO)取締役副社長兼COO。03年九州大学ビジネス・スクール助教授。以降、九州大学総長特別補佐、九州大学ビジネス・スクール准教授、米MIT(マサチューセッツ工科大学)客員研究員等を経て、14年九州大学ビジネス・スクール教授。19年より九州大学ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・センター長。
★キックオフ懇親会
講義終了後、近隣会場にて受講者と関係者一同によるネットワーキングパーティーを開催します。ビジネススクールで得られる最大の財産は人脈とも言われます。今後の学びとビジネスに、この機会をご活用ください。
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- キックオフ懇親会にご参加いただけるのは、全7科目一括でお申し込みの方に限ります。ご了承ください。
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第2回
6/12(水)
19:00~21:00外国人の雇用〜ダイバーシティの重要性
少子高齢化による労働人口の減少で、日本では製造業の現場や社会の基本的な機能の提供において、今後様々な支障が生じることが予想されます。そのような中で、日本は高度人材に限定しない外国人の受け入れに向けて、大きく方針を転換しました。
「日本人が、日本語で、日本の本社を中心に」という経営がなされてきた日本企業にとって、あえて外国人を雇用することは必要なのでしょうか。日本の社会において、外国人の活動は期待されるのでしょうか。こうした問いについて、ダイバーシティ(多様性)の観点から考えます。さらには、日本人にとって、「内なる国際化」は大きな機会であり、不確実な未来に向けて積極的に対応すべき課題であることを、ディスカッションを通じて共有します。星野 裕志(ほしの・ひろし)
九州大学大学院経済学府産業マネジメント専攻 教授
慶應義塾大学法学部政治学科卒。ジョージタウン大学経営大学院修了(MBA)。日本郵船、神戸大学経営学部・経済経営研究所助教授を経て、2003年4月より九州大学経済学研究院。07年4月から09年3月まで同院産業マネジメント専攻長。11~12年、15年/17年コロンビア大学客員研究員、神戸大学・タイ国立Mae Fah Luang大学客員教授。日本海運経済学会会長。多国籍企業学会理事。国際ビジネス研究学会理事。ケース・メソッド研究会主宰。
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第3回
6/19(水)
19:00~21:00組織成果向上の処方箋としてのポジティブ心理学
組織の成果を上げていくには、職務設計の見直しや人事評価制度の運用などの組織マネジメントが必要です。一方で“人間は「感情の動物」である”と言われるように、マネジメントを行う組織成員の感情次第で、意思決定や職務行動に変化が生じることもあります。
組織成員の感情については、“ネガティブ”な感情が組織にどのような影響を及ぼすのか、どのように対処すべきかについて注目されてきましたが、最近では“ポジティブ”な感情がもたらす効果についてより着目されるようになりました。
本講義では、みなさんが所属している組織の“ポジティブ”“ネガティブ”感情について振り返ってみるとともに、"ポジティブ"感情がいかにして組織としての成果を向上させるための処方箋となるかを考えます。三上 聡美(みかみ・さとみ)
九州大学大学院経済学府産業マネジメント専攻 助教
九州大学大学院人間環境学府行動システム専攻博士後期課程単位取得退学。大学、専門学校での非常勤講師を経験した後、現職。
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第4回
6/26(水)
19:00~21:00不確実性のもとでの戦略的意思決定を考える:リアルオプション思考のすすめ
10年後、20年後の自動車産業はどうなっているでしょうか。電気自動車の時代に切り替わっているかもしれませんし、意外とガソリンエンジン車が生き残っているかもしれません。日本の自動車メーカーは、電気自動車に賭けるべきでしょうか。
厳しい競争に打ち勝つためには、素早く意思決定し、他社に先んじて行動する必要があります。その一方で、精度の低い将来予想に基づいた拙速な判断は、前提となる予測が外れた場合に深刻な代償を払うことになりかねません。企業としては、将来の事業価値を獲得するために手を打ちつつも、ありうる変化に対して一定の柔軟性を確保したいところです。
こうした背景のもと、本講義では金融オプションから発展してきた「リアルオプション」という理論について紹介し、戦略的意思決定への応用について皆さんと考えていきます。目代 武史(もくだい・たけふみ)
九州大学大学院経済学府産業マネジメント専攻 准教授
広島大学大学院国際協力研究科修了、博士(学術)。広島大学助手、東北学院大学准教授、九州大学大学院工学研究院准教授を経て、現職。専門は、生産管理、製品開発マネジメント、企業戦略。著書・論文多数。
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第5回
7/3(水)
19:00~21:00新たな鉄道の旅をつくる挑戦
日本で初めての豪華寝台列車として2013年10月に運行開始したクルーズトレイン「ななつ星in九州」。JR九州・唐池会長(当時社長)の強いリーダーシップと世界的な鉄道デザイナー・水戸岡鋭治氏が設計した極上の鉄道車両として今でも注目を集め続けています。
本講義では、「ななつ星in九州」プロジェクトのリーダーを務めた経験から、販売促進・サービス戦略、ブランディング戦略、地域連携等についてレクチャーをした後、ディスカッションを行います。
「九州を世界に発信する」という目的で動き出したプロジェクトが、現在では富裕層向け事業のビジネスモデルとなり、JR各社でも豪華列車がつくられ、クルーズ客船、バスなど他の交通機関へも広がりを見せています。新市場の創出という側面から、皆さんに興味深い内容をお伝えしたいと思います。仲 義雄(なか・よしお)
九州旅客鉄道株式会社 鉄道事業本部 営業部 担当部長
九州大学経済学部卒業。九州旅客鉄道(JR九州)に入社し、観光営業、レールクルーズプロジェクト、クルーズトレイン事業等を手掛けた後に現職。
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第6回
7/10(水)
19:00~21:00拡張するマーケティングの戦略論理
マーケティングは古くから、ビジネスを成功へと導く有意義なセオリやフレームワークとして用いられてきました。しかしながら今日、グローバル化などの影響を受け、企業のビジネス活動はますます複雑化しています。従って、他社や他ブランドと差別化を図るとともに、市場での地位を確立するためには、従来にはなかった視点や、新たな業界を対象とした論理を考慮しなければなりません。
本講義では、そのようなマーケティングの「いま」について解説します。岩下 仁(いわした・ひとし)
九州大学大学院経済学府産業マネジメント専攻 講師
早稲田大学商学部卒。同大学大学院商学研究科修士課程、ならびに、博士後期課程修了。博士(商学)。花王、野村総合研究所、早稲田大学商学学術院助手を経て、現在、九州大学大学院経済学研究院専任講師。
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第7回
7/24(水)
19:00~21:00変化する社会と企業の社会的責任(CSR)~不確実な世界における「攻め」と「守り」のCSRとは
人権や環境など様々な社会課題に対して、企業がCSR(企業の社会的責任:Corporate Social Responsibility)活動を通じてどのように適切にアプローチするかということは悩ましい問題です。社会課題に対して適切にアプローチしないことは、企業にとって大きな問題となる危険性があります。他方で、社会課題への適切なアプローチは、結果として企業のブランド力向上や新たな市場の獲得につながることもあります。では、企業は取り巻く社会課題へ、どのようにアプローチすればいいのでしょうか。
本講義では、「攻めのCSR」と「守りのCSR」、双方の観点から、その答えを考えます。平野 琢(ひらの・たく)
九州大学大学院経済学府産業マネジメント専攻 講師
一橋大学商学研究科修士課程修了(修士:経営学)、東京工業大学イノベーションマネジメント研究科博士課程後期修了(博士:工学)。東京工業大学特別研究員、東京交通短期大学専任講師を経て2018年より現職。一般社団法人経営倫理実践研究センター講師を兼務。
★修了式(修了懇親会)
講義終了後、近隣会場にて懇親会を兼ねた修了式を開催します。学びの成果を振り返ると共に、ここで得たネットワークをさらに強固なものとしていただく好機です。奮ってご参加ください。
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- 修了式/修了懇親会にご参加いただけるのは、「全7科目一括でお申し込みの方」、修了証の授与対象者は「全7科目一括でお申し込みのうえ、5回以上の講義に出席された方」となります。予めご了承ください。
開催概要
名称 |
九州大学(QBS)MBA×日経ビジネススクール Presents |
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主催 |
九州大学大学院産業マネジメント専攻 (QBS)、日経ビジネススクール |
開講時期 |
2019年6月5日(水)~7月24日(水)[全7回] 19:00~21:00(18:30開場) |
申込締切 |
7科目一括申し込み、第1講申し込み 6/2(日)
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会場 |
JR九州博多シティ9F会議室1(福岡市博多区博多駅中央街1番1号) |
定員 |
約80名(予定) |
受講料金 |
7科目一括申し込み 45,360円(税込み) ※キックオフ懇親会、修了懇親会(兼修了式)参加費含む |
入金締切 |
ご入金の締切日は請求書に記載いたします。必ず入金締切日までに入金をお願いします。
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