新型コロナウイルスの感染拡大防止、および受講者の皆様や講師・運営スタッフの健康や安全面を第一に共催者間で検討した結果、全8回すべての講義について、教室での講義を取りやめ、オンラインでの講義といたします。
視聴方法などの詳細は、申込者の方にのみ、京大サービスMBAを知る特別講座 事務局(kyotomba@nex.nikkei.co.jp)よりメールにてご連絡いたします。
何卒ご理解賜りますよう宜しくお願い致します。
日経ビジネススクール
日経ビジネススクールは京都大学経営管理大学院(京大MBA)と共同で「サービス経営のフロンティアとセオリー モノからコトへ 経済が変わる時代の新たなビジネスモデル」を開講します。
このプログラムは、我が国最高峰の教育機関である京都大学が、おもてなしの本場・京都にて開講している「京大サービスMBA入門プログラム」「京大MBA(サービス&ホスピタリティ)」における高度でユニークな社会人向け教育講座のエッセンスを、首都圏のビジネスパーソンにも利便性高く享受いただけるよう、特別にアレンジされたものです。
京大MBAの魅力ある世界の一端を、平日夜間にオンラインで体感できるこの好機をお見逃しなく!
※6回以上の講義に出席された方には京都大学経営管理大学院、日経ビジネススクールから修了証が発行されます。
講座の特徴と学びのテーマ
サービスのマネジメントは、新たな原理と発想が必要な領域となっています。サービス企業でも、6割が次世代の経営者人材の育成・確保に大きな課題を抱えています。メーカーもサービス企業の経営中核人材は、サービスの戦略策定、マーケティング、IT導入、新規事業開発能力、組織のリーダーシップの面で大きな転換が迫られています。京大サービスMBA講座は、サービス経営の新たなフロンティアの研究を踏まえた独自のMBA教育のエッセンスを提供します。
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サービスとは何か
経済のサービス化に伴う新たな経営テーマ・コト消費時代での新たなサービス経営のあり方、京大サービスMBAの取り組む課題
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マーケティングの基礎
顧客経験の基づくマーケティングの革新
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ITによる顧客価値を共に創る
デジタル・トランスフォーメーションによるサービス経営のセオリーとビジネス・ケース
ITによるサービス・マーケティング
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サービス経営のフロンティア
外食/流通/観光産業における優良経営事例の紹介とディスカッション
少子高齢化/デジタル化/インバウンド対応への経営の鍵
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サービスのもたらす金融価値
サービスのもたらす新たな金融価値の特徴とサービスのファイナンスのあり方
受講対象者
サービス経営に関わる次世代経営幹部、サービス産業でマネージャーやリーダー職位の方やその予備軍、
サービス関連の分野で新規事業の企画をお考えの方に特に受講をおすすめします。
また、サービス産業、サービス経営における、今とこれからの主要なトピックを押さえておきたいという方のご参加も歓迎いたします。
プログラム
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- 第1回
- 6/4(木) 19:00~21:00
サービス経済の成長と
顧客志向的な経営への転換グローバルに経済のサービス化が進むなかで、工業経営とは異なるサービス経営の独自性と面白さが注目されています。国際的な研究を見ると、サービス企業は、旧い工業経営の特徴のプロダクトアウトの視点から、顧客志向の強いマーケットインへと経営の姿勢へと変えています。組織も、独自の顧客目線のビジネスの視点へと転換し、サービスを中心とした経済の見方、顧客経験の高度化、彼らとの共創とサービス・イノベーション、顧客志向型の組織作り、生産性と顧客満足度、インバウンドという国際化、そして顧客の幸福を支援するサービス・デザインという新たな経営の仕方を追求しています。
これらのテーマに加え、「京大サービスMBAプログラム」で講義している新たなサービス経営についての代表的論点を概説し、コトづくりのサービスの企業組織のあり方を提示します。若林 直樹(わかばやし・なおき)
京都大学経営管理大学院 教授
東京大学大学院社会学研究科博士課程中退、京都大学博士取得。東北大学准教授、京都大学准教授を経て、現在京都大学経営管理大学院教授。専門は、経営組織論、ネットワーク組織。コンテンツ、サービス、バイオ産業におけるビジネス・ネットワークの成長とそれによる組織能力の転換の研究。主著に『ネットワーク組織』(有斐閣)。日本経済新聞『経済教室』などで先端的な経営学の視点に関する定期連載をする。
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- 第2回
- 6/11(木) 19:00~21:00
Airbnb の取り組みと今後の展望
〜シェアリングエコノミーが可能にする地方創生と新しいサービスモデル〜観光資源が多彩で豊かな文化を持つ一方で、空き家の増加や地方創生といった社会課題を抱えている日本。こうした状況に対してAirbnbがどのような戦略で取り組み、地域社会に貢献しようとしているのかについて、自治体や企業とのパートナーシップによる地方創生や新規サービス産業の創出に向けた取り組みについて、ご紹介します。
長田 英知(ながた・ひでとも)
Airbnb Japan株式会社
執行役員東京大学法学部卒業。IBMビジネスコンサルティングサービス株式会社、PwCアドバイザリー合同会社等で戦略コンサルタントとしてスマートシティやIoT分野における政府・民間企業の戦略立案に携わる。2016年、Airbnb Japan株式会社入社、2017年より現職。そのほかの外部役職として、2018年度よりグッドデザイン賞審査委員、2019年4月より京都造形芸術大学客員教授を勤める。
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- 第3回
- 6/18(木) 19:00~21:00
リアル小売業の逆襲
アマゾンに代表されるECの伸長により、リアル小売業は淘汰されるという論調があります。しかし現実にはキャッシュレスの進展やデジタル武装によって、リアル小売業はむしろ巻き返しを図る絶好のチャンスを迎えています。ドラッグストアチェーンの経営者でもある講師から、同業界を題材に人口動態や業界の動向について環境評価を行い、地域社会との連携、店舗網の再構築、データに基づくデジタルマーケティング、企業戦略など幅広い視点からリアル小売業の今後を説きます。
平野 健二(ひらの・けんじ)
株式会社サンキュードラッグ代表取締役社長兼CEO
一橋大学商学部卒業、サンフランシスコ州立大学経営大学院修了(MBA)
株式会社サンキュードラッグ代表取締役社長兼CEO
Segment of One & Only(株)代表取締役社長
オールジャパンドラッグ株式会社代表取締役社長
九州大学客員教授 一橋大学、早稲田大学、京都大学で講義
PwC他企業セミナーで講演多数
著書:これからの薬局・ドラッグストアではたらく君たちに伝えたい事 -
- 第4回
- 6/25(木) 19:00~21:00
サービスマーケティング
(すべてはサービス/体験という新視点)モノのマーケティングは4Pのフレームワームで展開するという定式化が広がっていますが、サービスのマーケティングはそれではけっして十分ではありません。伝統的なサービス業だけでなく、製造業のサービス化やネットビジネス、プラットフォーム型サービスの展開など、現代ビジネスの中心はサービス領域に移行しており、サービス・イノベーションが既存の競争、業界を変えつつあります。このような状況のもとで、サービスの特質にもとづくマーケティングの革新が求められます。本講義では、サービスの特質、サービスのマーケティングのフレームワーク、サービスマーケティング事例分析について学びます。
若林 靖永
(わかばやし・やすなが)京都大学経営管理大学院経営研究センター長・教授/京都大学大学院経済学研究科教授
京都大学経済学部卒業、同大学院修了、博士(経済学)。マーケティング、流通、商業、起業、批判的思考教育などを専門とする。著作は『顧客志向のマス・マーケティング』『2050年 新しい地域社会を創る』『ワードマップ 批判的思考』ほか。京都市伝統産業活性化推進審議会会長、京都市消費生活審議会会長、京都市商業振興アドバイザリー会議議長、CIEC(コンピュータ利用教育学会)会長理事、NPO法人 教育のためのTOC日本支部理事長など。
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- 第5回
- 7/2(木) 19:00~21:00
サービス産業における生産性理論と
マネジメント日本を含む先進諸国におけるサービス産業の比率は既に70%を超えており、「サービス経済化」の潮流はますます進展していくと考えられます。一方、サービス産業の労働生産性は低く、その課題解決はサービス産業のみならず、先進諸国共通の社会的課題となっています。21世紀に入り、サービス産業の生産性向上を図るための学際的研究領域としてサービスサイエンスまたはサービス学が提唱され、徐々にその研究成果が社会実装されつつあります。本講義では、サービス産業の労働生産性向上を図るために求められる基本的な理論を概説するとともに、実務家として生産性向上を実践するための知見獲得を目指します。
新村 猛(しんむら・たけし)
がんこフードサービス株式会社 取締役副社長/立命館大学客員教授
筑波大学大学院博士課程システム情報工学研究科修了。博士(工学)。グランドスケープ株式会社代表取締役社長、立命館大学 客員教授、近畿大学 次世代基盤技術研究所客員教授、特定研究開発法人産業技術総合研究所人間拡張研究センター客員研究員、一般社団法人関西経済同友会調査企画部会委員などを併任。
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- 第6回
- 7/9(木) 19:00~21:00
人口減少社会における
外食産業の持続的成長に向けて外食産業は1970年代から本格的な産業化が進展し、今や25兆円を超える市場に成長しております。しかしながら人口減少社会の本格化を前に、人材確保が困難となる、生産性が低位に推移するなど、多くの課題を抱えております。これらの課題解決の解は、過去の成功体験の延長線上にはなく、仮説を立てつつ、非連続のチャレンジを行い、そしてその結果を検証することによってのみ導かれるものと考えます。ロイヤルグループでは将来の持続的成長に向けて、どのような取り組みを進めているのか、お話をさせていただきたいと考えております。
菊地 唯夫(きくち・ただお)
ロイヤルホールディングス株式会社 代表取締役会長
1988年早稲田大学政治経済学部経済学科卒業、日本債券信用銀行(現あおぞら銀行)入行。2000年ドイツ証券を経て2004年に執行役員総合企画部長兼法務室長としてロイヤルホールディングス入社。2010年代表取締役社長、2016年代表取締役会長(兼)CEO、2019年代表取締役会長(現任)。2016年から2年間(一社)日本フードサービス協会会長を務めた。
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- 第7回
- 8/20(木) 19:00~21:00
デジタル・トランスフォーメーション時代のマネジメントとは
情報化社会の本質はデジタル化にあります。社会の様々な情報がデジタル化され、それを前提として社会の制度や仕組みが変わりつつあります。デジタルを前提とした新しいビジネスの誕生のみならず、既存のビジネスやマネジメントも、デジタル化に対応した大きな社会変革、すなわちデジタル・トランスフォーメーションへ対応しなければ生き残れない状況が生まれています。このような時代に対応した今後のマネジメントについて議論していきたいと思います。
松井 啓之(まつい・ひろゆき)
京都大学経営管理大学院 教授
横浜市立大学文理学部卒、東京工業大学大学院総合理工学研究科博士課程単位 取得退学、博士(工学)。東京工業大学工学部助手、愛知学院大学情報社会政策学部講師、京都大学大学院経済学研究科助教授などを経て、現職。
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- 第8回
- 8/27(木) 19:00~21:00
価値創造の考え方:
ファイナンスとサービスビジネス本セクションでは、ファイナンス理論の基本原則である価値評価と価値創造の考え方について解説し、サービスビジネスの価値創造について考えます。財務的な価値評価と価値創造の考え方は、サービスビジネスだけでなく、企業経営や事業マネジメントにも共通するものであり、ビジネスの対象がモノからコトに変わっていく時代においても普遍的です。
砂川 伸幸(いさがわ・のぶゆき)
京都大学経営管理大学院 教授
日本経営財務研究学会会長、日本ファイナンス学会理事、日本証券アナリスト協会検定試験委員、船井総研ホールディングス社外取締役。
証券会社勤務、神戸大学教授などを経て、2016年より京都大学経営管理大学院・経済学部教授。専門はファイナンスと企業経営。著書、学術論文多数。日本ファイナンス学会理事、日本証券アナリスト協会検定試験委員、上場企業の社外取締役、MBO等の第三者委員会委員などを務める。博士(経営学)。
講師からのメッセージ
モノからコトへと転換する時代を読む、
新たな経営学のエッセンスを京都の地から
消費者ニーズがモノからコトへと転換し、サービス産業は、日本経済のGNPの7割を超えるまでに発展しました。しかしながら、日本のサービスの収益性、生産性、イノベーション創造そしておもてなしの中身については多くの課題があります。
従来の経営学は、工業経営学の伝統が強いこともあり、サービス経営の理解と展開の側面が不十分でした。京都大学経営管理大学院(京大MBA)は、2006年よりサービス・マネジメント領域のMBAプログラムを創設し、モノからコトへと視点を転換した新たな経営学や関連科学の成果を用い、独自の研究と教育を行ってきました。
本プログラムは東京の地で京大MBA教育のエッセンスを体感いただける特別なものです。「サービスにおける経営の独自性」「マーケティングの特徴」「生産性の向上」「ITの活用」「サービスにおけるファイナンスの特徴」「少子高齢化時代の流通ビジネス」「デジタル化する観光ビジネス」「外食産業と技術革新」などを主なトピックとして展開し、この流れを通じて、日本の主力産業に成長しつつあるサービス産業の新たなビジネスと経営のモデルを理解していただきます。また、本プログラムは、より本格的な学びとして用意されている「京大サービスMBA入門プログラム」や「京大MBA(サービス&ホスピタリティ)」に連なるステップの第一歩としても位置付けられております。
グローバルに日本のおもてなしサービスを展開したいと考える、関東地区の気鋭のビジネスパーソン多数さまのご参加を期待しております。
京都大学経営管理大学院 教授 若林 直樹
開催概要
名称 | 京都大学MBA×日経ビジネススクール Presents |
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主催 | 京都大学経営管理大学院、日経ビジネススクール |
特別協力 | |
開講時期 |
2020/6/4(木)~2020/8/27(木)【全8回】 19:00~21:00(18:30開場) |
申込締切 |
8科目一括申し込み 5/28(木)
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定員 | 約80名 |
受講料金 |
8科目一括申し込み 61,600円(税込み) |
入金締切 |
ご入金の締切日は請求書に記載いたします。必ず入金締切日までに入金をお願いします。
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免責事項
本講座の内容は、事前の告知なく変更を行う場合があります。
主催者の諸般の事情や、天災地変その他の不可抗力の事態、また、感染症等やむを得ない事情と主催者が判断した場合、本講座の一部あるいは全部を中止、延期、または無聴衆ライブ配信等による「オンライン受講」に切り替える場合があります。 あらかじめご了承ください。
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