【2023年秋期】会社役員・経営幹部シリーズ 不確実な事業投資の意思決定とモニタリングのポイント 失敗も成功もある中長期事業のマネジメントの現実的な問題に、経営の視点からどのように取り組めばよいのか

不確実な中長期事業の計画、意思決定とその後のマネジメントに関する諸問題に、経営の視点からどのように取り組めばよいのか、事例を交え要点を絞って解説します。


【講師メッセージ】



※本講座は、会社役員・経営幹部シリーズの一つです。シリーズ全体は「経営戦略」「経営法務」「会計財務」「人事労務」などのジャンル別に構成しています。全体を受講いただくと、役員・経営幹部に必要な経営基礎知識がバランスよく習得できます。
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 本講座は、自社の事業投資や中期計画等の中長期事業の意思決定とその後のマネジメントに課題があると考える、会社役員、経営幹部、企画スタッフなどの方々に受講をお勧めします。

会社役員・経営幹部は、常に失敗の可能性がついて回る、新事業、設備、M&A、研究開発などの中長期事業について、稟議や相談を受け、意思決定し、リターン実現の責任を負う、困難なマネジメントに取り組まなければなりません。

中長期事業を検討する際、売上予測や対前年⽐、NPVなどの指標だけを示されても、なぜそうなるのか議論できなければ、意思決定の役に⽴ちません。また、意思決定後は事業現場の努力任せで、ほったらかしとなった結果、いつの間にか失敗するということは、実際によくある事態です。更に、積み上げ型で施策満載の中長期事業計画やM&Aのデューデリで得られるExcelは、細かすぎて管理の手が回らず、結果的に単年度計画を優先せざるを得なくなり、中長期事業計画が形骸化することは深刻な問題です。不確実な時代の経営管理には、数字だけを見るのではなく、よく議論して動機づけを継続する、組織の稼ぐ力を引き出す仕組みが重要です。しかも、その仕組みは現実的に運用可能な業務効率が高いものである必要があります。

この講座では不確実な中長期事業の意思決定とその後のマネジメントに関する現実的な問題に、経営の視点からどのように取り組めばよいのか、要点を絞って解説します。

プログラムは下記の流れで解説していきます。

①中長期事業に関する各社の取り組みを紹介し、事例を通じて、勘所をつかみます。
②事例に共通する事業投資や中期計画の問題点を整理し、事業計画の重要仮説(前提条件)を考えるプロセスを明確にします。
③複数のシナリオを使って事業の進捗と計画の外れに効率よく対応しながら成功を⽬指す、生産性の高いマネジメントのポイントを解説します。


併せて、質疑応答、ディスカッションを盛り込み、クラス全体での理解を深めていきます。

■受講対象者
自社の事業投資や中期計画等の中長期事業の意思決定とその後のマネジメントに課題があると考える、会社役員、経営幹部、経営実務担当の方など

受講者の声

〇現場に寄り添ったわかりやすい説明で、大変よく理解できました。事業計画実行後のモニタリングや仮説のディスカッションを継続する重要性など、今後のアクションに参考になることが非常に多かった。(役員・50代)
〇事例を取り上げながらの説明がわかりやすく理解できた。(部門長・50代)〇投資案件を抱えており大変参考になった。(部門長・60代)
〇経営理論と日本企業の組織特徴を組み合わせた非常に実践的な内容で、たいへん参考になった。(マネジャー・50代)
〇意思決定について実践的な内容で、非常に参考になった(部門長・40代)

概要

不確実な事業投資の意思決定とモニタリングのポイント

検索番号
P2303264
開催日時
2023年11月8日(水)13:00~17:00
定員
70
受講料
48,400円(税抜き44,000円)
会場
ライブ配信
申込期間
2023年7月31日(月)~11月7日(火)

プログラム


◆1.事例にみる中長期事業の勘所
(1)(大阪ガス)「新事業の柱をつくる取り組み」
(2)(伊藤忠商事)「事業計画妥当性精査の徹底を推進」
(3)(中外製薬)「価値最大化を追求する事業性評価の取り組み」

◆2.各社に共通する中長期事業の課題
(1)各社に共通する中長期事業の課題
(2)DCFや中期計画などの計画数値が数字合わせになるのをどう防ぐか
(3)投資家や利害関係者に対するアカウンタビリティー
  〜まず社内での説明のしかたと、組織的な役割分担から改善する

◆3.計画どおりには進まない事業を、どのようにマネジメントするか
(1)なぜ事業は失敗するのか
(2)計画時の仮説を明確にすることの重要性~お祭りでおにぎりを販売する企画の仮説で考える
(3)変化を前提とした事業計画の⽴案と効率的な管理〜クリステンセン教授等による解説
(4)仮説の外れにどのように対応するか

◆4.リターンを高めるために、押さえたいポイント
(1)リスクを高めることによりリターンを高める考え方~リアルオプションの活用
(2)撤退に関する議論の整理~意思決定時の検討内容をモニタリングに活かして効率化

◆5.計画立案と管理の基本プロセスと経営視点からのチェックリスト
(1)計画立案と管理の基本プロセス・管理部門と事業部門の役割分担と課題解決の進め方
(2)経営層に求められる視点~管理を嫌がる事業部門をどのように巻き込むか
(3)組織の総合⼒を⽣かすための情報共有
(4)計画⽴案と管理業務のチェックリスト

◆6.まとめと質疑応答
  
◆7.ディスカッション
   参加者同士で簡単なディスカッションを行います

※終了後に個別質問の時間も設けます。
 すべてのご質問に対応できない場合がありますので、あらかじめご了承ください。


講師紹介

  • 小川 康氏(おがわ やすし)

    小川 康氏(おがわ やすし)

    インテグラート代表取締役

    1989年東京大学工学部都市工学科卒業、東京海上火災保険入社。米国ペンシルバニア大学ウォートンスクール修了(MBA、起業学・ファイナンス)。Wharton SBDC(米国)、ブーズ・アレン・ハミルトンを経て、インテグラート入社。2008年より現職。製造業・ベンチャー企業を中心とした戦略コンサルティング及び、投資ファンドを顧客とした財務分析の経験をベースに、ビジネスシミュレーションを活用した事業投資支援コンサルティングとシミュレーション手法の企業への導入支援を提供。製薬、電力、ガス、化学メーカーなどで豊富な実績を持つ。1999年から2001年までの2年間、仮説指向計画法(Discovery-DrivenPlanning)の開発者であるペンシルバニア大学マクミラン教授の研究センターに勤務、直接指導を受ける。著書に『不確実性分析実践講座』(ネクスプレス、共著)。

    開催日時 講師が担当する他の講座
    2024年8月6日(火) 不確実な事業投資の意思決定とモニタリングのポイント

「日経ビジネススクール」運営事務局
株式会社日経イベント・プロ内 
TEL 03-6812-8679 FAX 03-6812-8755 
Eメール:nikkei-bs@nex.nikkei.co.jp
受付時間:営業日の9:30~17:30 <営業日>土日祝、国民の休日、年末年始(12/28~1/4)を除く日

本講座の内容は、事前の告知なく変更を行う場合があります。
主催者の諸般の事情や、天災地変その他の不可抗力の事態により、本講座の一部あるいは全部を中止させていただく場合がございます。また、受講方法を切り替える場合もございます。(例:会場開催からライブ配信への切り替え、その逆など)
その場合は、運営事務局から受講者に対して、本サイトや、電子メールなどで事前に告知します。ただし、事由によっては事前の告知がないことをあらかじめご了承ください。
本講座の一部あるいは全部を中止する場合、残り期間または残り回数に応じて精算した受講料を無利子にて受講者が指定する銀行口座に振り込むことによって返金します。この場合、返金時の振込手数料は日経が負担します。ただし、受講料以外に受講者側で発生した宿泊費・交通費などの費用については、日経は補償いたしかねます。
受講方法を切り替えた場合でも、受講料金の変更はございません。

≪お申し込み・ご入金について≫
各講座指定の方法での入金をお願いいたします。
請求書払いの場合は、日経が指定する銀行口座に全額を現金でお振り込みください。振込手数料は受講申込者でご負担ください。ご入金の締切日は請求書に記載いたします。必ず入金締切日までに入金をお願いします。
※法人決済の方で入金日に間に合わない場合は事前に運営事務局までご連絡ください。
請求書でのお支払いを選択された場合、ご希望の方には領収書を発行いたします。運営事務局までご連絡ください。クレジットカード払いの場合は、領収書の発行はできかねます。代わりにクレジットカード会社が発行する請求明細をご使用ください。

≪解約について≫
やむを得ず解約される場合は、受講開始日の3営業日前の15:00までに、運営事務局までご連絡ください。返金手数料2,200円(税込み)を申し受け、ご指定の銀行口座に振り込むことで、返金いたします。それ以降の解約はお受けいたしかねます。
※運営事務局の営業日は、土日祝、国民の休日、年末年始(12/28~1/4)を除く日となります。

≪注意事項≫
※本講座の録音・録画、資料の無断複製や共用は禁止しております。
※本講座のアクセス先情報(IDとPW)を第三者と共有することは禁止します。
※1つのIDで複数名の方が受講することを禁止します。
※本講座で知り得た内容、他の受講者の情報などをSNSなどに掲載・投稿するなどの行為は固くお断りします。

備考

≪ライブ配信講座の配信プラットフォームについて≫
ビデオ会議サービス「Zoom」を利用し講義をライブ配信します。
Zoomのダウンロード
※「ミーティング用Zoomクライアント」をあらかじめダウンロードしてください。Zoomの使用については無料です(別途通信料金がかかります)
※既にダウンロードされている場合も、セキュリティーのため必ず最新バージョンをダウンロードしておいてください。
※会社のセキュリティの関係でZoomが使用できない、インストールが難しいケースもありますので、お申し込みの前に社内でご確認いただくようお願いします。
Zoomサービス規約
システム要件
そのほか最新情報はZoom社のヘルプセンターをご覧ください。
接続テスト

≪ライブ配信終了後の見逃し配信について≫
株式会社ファシオの配信プラットフォーム「Deliveru」により配信いたします。
また、本講座を受講される会員の個人情報は、本講座提供のために日経から同社に提供し、同社では同社のプライバシーポリシーに従って取り扱います。
これらの各規約・ポリシーにご同意の上、ご利用ください。
株式会社ファシオ「Deliveru」利用規約(個別規程)
株式会社ファシオ プライバシーポリシー(個別規程)
「Deliveru」の利用環境は、次の「推奨環境」のとおりです。お申し込みにあたっては、予めテスト視聴サイトにて支障なく視聴いただけるかをご確認ください。
推奨環境
よくあるご質問
テスト視聴サイト
ID livetest55
パスワード livetest55
双方向機能テスト視聴サイト
ID livetest55
パスワード livetest55

≪受講の事前準備≫
1、Zoomのダウンロード
≪ライブ配信講座の配信プラットフォームについて≫をご確認ください。
2、インターネット環境の準備
有線LAN、もしくは容量制限のない安定したWi-Fi環境を用意します。
※受講には通信容量が多く発生します。テザリングなどの場合は、契約内容によって容量制限や追加通信料金などが発生する場合がありますのでご注意ください。
3、ハードウエアの準備
パソコン、あるいは画面サイズ10インチ以上の端末と、マイク付きイヤホンを用意します。
※カメラが内臓されていない端末の場合、別途マイク付きカメラなどを準備してください。
※スマートフォンでも聴講できますが、画面が小さく、講師が共有する画面が見づらくなりますのご注意ください。
4、受講できる静かな環境の確保
ご自身を映すカメラが使用でき、ミュートを解除して発言可能な静かな場所(ご自宅、オフィスの会議室、カフェ、出張先のホテルなど)を確保します。また、Zoomビデオの設定で「バーチャル背景」を使用することも可能ですのでご活用ください。

≪お申し込みから受講までの流れ≫
1、お申し込み後、講義の2~3日前に受講者用配布資料のダウンロード先を事務局からメールでご案内します。
※講義によっては配布資料がない場合、また、事前には配布せず事後にダウンロードいただく場合もあります。
2、講座実施直前(あるいは当日)に、事務局からメールでアクセス方法をお送りします。それに沿い、遅くとも講座開始の5分前には接続を開始し、通信状況を確認してください。通信状況を確認されましたら、必ずマイクをミュートにして講義開始までお待ちください。事前配布の資料は、講義開始までにダウンロードをお願いします。
3、オンライン受講での講師への質問方法、および講師からの質問に対する反応(挙手など)については、Zoom機能の簡単な使い方とともに、講義開始前にZoom画面でご案内します。また、グループに分かれて意見交換などワークを行う場合があります。その際、オンライン受講の方はZoomの「ブレイクアウトルーム」を使い、少人数のグループに分かれていただき、各グループごとにワークを進めていただきます。なお、講義中に発言される場合は、ご自身でZoomのミュートを解除してお話しください。
4、講義終了後、事務局からメールにて、アンケートへのご協力のお願いについてご案内します。
5、ライブ配信のバックアップとして、後日、日数限定で「Deliveru」による「見逃し配信」を行います。詳細および接続先は講義終了後にメールにて案内いたします。
※ライブ配信の場合、通信状況やその他の理由により音声が途切れる、画像や音声が乱れる、つながらない、途中で回線が切れてしまうなどのトラブルが発生する可能性があります。あらかじめご承知おきください。
配信側の通信状況や不具合で接続が安定しない、回線が落ちてしまうなどの場合は、緊急でZoomの接続先を変更することがありますので、講義中は事務局からのメールを受信できるようにしておいてください。
※なお、ライブ配信が何らかの不具合で中断し、Zoomの切り替えが難しいと判断した場合、当該回のアーカイブ配信をもってオンライン受講に替えさせていただくこともありますのでご了承ください。

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