CASE06 経済知力は
コミュニケーションの要
個人と組織の成長に向けて
学ぶ機会に

株式会社テレコメディア 代表取締役社長
橋本 力哉氏
株式会社テレコメディア

コールセンター運営を主軸に、21カ国語通訳、メールや有人チャットなどを用いたオムニチャネル対応など多彩なコミュニケーションサービスをアウトソーシングするテレコメディア。コロナ禍にはJALをはじめ様々な企業からの在籍型出向を受け入れるなど、多彩な人材交流や多様な勤務形態によって社員や組織全体の成長を目指している。2018年に新たな人事制度を設計する中で「日経TEST」を導入し、今までに延べ704人が受験している。

目的
  • 多様な勤務体系の全従業員がお客さまやお取引先の
    課題解決に資する知識を習得することを狙う
  • 社会の変化や世界情勢、トレンドなどを掴みビジネス創出へつなげる
  • 自社や顧客の課題発見力の向上
課題
  • 全従業員の総合的なビジネス知識習得とその向上
  • 各部署が専門性を追求する反面、広い視野や社会の変化に気付きにくい

全従業員を対象に、
「500点以上」の
指標を掲げ挑戦

活用内容

役員からパート・アルバイトを含めた全社員を対象に年に2回実施。延べ704人が受験。全受験者のスコアを社内で公開し、モチベーション向上と情報に触れることの習慣化を狙う。受験前には勉強会を開催し、スコア500点以上から資格手当を支給する。

代表取締役社長 橋本 力哉氏

ビジネススキル向上に向けた
3本柱の一つとして

客観的な指標から
自身の立ち位置を知ることができ、
知識を得ることを楽しみながら
常に成長が実感できる
すばらしい仕組みだと思います。

テレコメディアが「日経TEST」を導入した
目的について教えてください。

ダイバーシティ&インクルージョンや、ユニバーサル雇用の推進を目的に人事制度を再設計する際、様々な勤務形態で働く従業員を統一に評価する指標として「日経TEST」を採用しました。当社は社員が約200人、パートとアルバイトは約1,000人で、企業からの在籍型出向の方や外国国籍のスタッフも多く、勤務時間や働き方も含め多様性に富んだ企業です。2004年に進出した徳島県には6つのコールセンターがあり、地域の人々のニーズに応えた働き方を実践しています。
ダイバーシティ&インクルージョンの実現の一方で、多くのお客さまをお迎えするにふさわしい知識の習得や、当社ならではの共通した総合的なビジネススキルの習得とその向上が一つの課題でした。また、一人ひとりが担当するクライアントのアウトソーシング業務について知識やスキルを深化させていくだけでなく、社会全体の変化や経済動向を広く捉え、社会のニーズの変化や自社とクライアントに立ちはだかる課題を常にキャッチできる人材へと成長してほしいという願いがありました。
そこで、いまあるビジネススキルの向上と新たなビジネスを創出する能力向上やリーダー人材の育成を目指し、人材育成のための3大資格を設定しました。1つは電話応対やコミュニケーション技能を認定する自社の検定です。2つ目は社会人として必須のマナーやプロトコール(国際儀礼)に関わる知識と技能を認定する「マナー・プロトコール検定」、そして3つ目が視野の広さや視座の高さ、視点の鋭さ、そしてビジネスに生かすための考える力を測定するための「日経TEST」です。
すべての従業員が対象ですから当然私も受験し社会の変化や世界情勢が我々のビジネスの随所に大きく影響を及ぼしていることを改めて確認できました。スコアという客観的な指標から自身の立ち位置を知ることができ、知識を得ることを楽しみながら常に成長が実感できるすばらしい仕組みだと思います。

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目標を定め継続的に
成長できる仕組みづくり

多様な人々ときちんと
コミュニケーションするために
必要なものは知識です。
変化する社会情勢の中で、
ニーズや
お困りごとなどは常に変化しています。

人材育成の柱の一つとして、
社内にどのように浸透させていますか。

まず、全社的な仕組みとしては、一つの合格基準をスコア500点に定めて500点で3000円、600点で5000円、700点以上で8000円の資格手当を設けています。高得点の人はさらに上を目指すモチベーションに、思うような点数が取れなかった人は毎日の努力の励みになるきっかけにしてほしいという狙いで、全受験者のスコアを公開していました。点数の良し悪しに関係なく役員も含めて公表しますので、学習の励みになっていたようです。
また、試験前には総務人事の担当者による講習会の開催や、関連資料の共有などで、ニュースのトレンドや世界情勢、経済動向などをおさらいし、テストに出るポイントなどを学習したりしています。また、新人の営業部員向けには、私が少人数ずつで開く勉強会で「日経TEST公式テキスト&問題集」を用いて、その内容と当社を取り巻くビジネス環境との接点などを説明しています。これにより、様々なセクションで働く従業員が共通の目標に向かって努力する良い機会が生まれていると感じています。

人材育成というテーマの中で
「日経TEST」を通じて、
従業員の皆さんにどのようなスキルを
備えてほしいとお考えですか。

当社のビジネスはコミュニケーションが主力であり、問われるのは人間力です。年齢や性別、国籍、そして雇用形態も実に様々ですが、一人ひとりが自立した社会人としてお客さまの課題を解決していくことが求められます。クライアントの業種業態も幅広く、コミュニケーションする相手にはクライアント担当者や経営陣だけでなくその先のお客さまもいらっしゃいます。その多様な人々ときちんとコミュニケーションするために必要なものは知識です。変化する社会情勢の中で、ニーズやお困りごとなどは常に変化しています。
例えば、DX(デジタルトランスフォーメーション)やインバウンドの増加など、様々な場面でコミュニケーションの壁が発生していますが、その変化の兆しをいち早く察知することがこれからの時代はますます重要になります。新聞やテレビ、ネットも含めたニュースを毎日チェックするだけでなく、「日経TEST」という評価を設けることで、知識や情報をビジネスへつなげる力へと昇華させてほしいと考えています。

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人ひとりの価値を高め、
豊かな人生へつなぐ

グローバルに動く「生きた経済」を
常に感じる習慣を
身に着けてほしいと
願っています。
それは会社やクライアントの
ためだけではなく、
従業員一人ひとりの
人生が豊かになる習慣だと思います。

最後に、「3大資格」による人材育成の展望
について教えてください。

当社のサービスの品質は一人ひとりの従業員が個を磨くことで高まっていきます。オペレーターと対峙するお客様は様々な価値観を持っています。その多様な問題を解決に導くためにはやはり全方位的な知識に対する興味が大切です。当社の経営やビジネスも大きな社会課題と直結しています。地方創生という課題に対し徳島への進出で雇用を創出し、人口減少やインバウンドの増加に伴い多言語通訳のサービスを展開してきました。
それぞれの従業員が変化の激しいいまの時代に、そうした様々な課題をビジネスで解決に導いていくためにも、グローバルに動く「生きた経済」を常に感じる習慣を身に着けてほしいと願っています。それは会社やクライアントのためだけではなく、従業員一人ひとりの人生が豊かになる習慣だと思います。縁あって当社に入社した人々が学びの習慣を身に着け、仕事を通じて社会課題と向き合い、それを解決に導くことで自己成長を実感する。そうした循環が当社の特性として定着することが人材育成の大きな狙いです。「日経TEST」はその壮大なテーマにおいて重要な役割を果たしてくれると期待していますので、さらに社員が継続して挑んでくれるよう取り組みを強化していきたいと考えています。

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