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プロデューサー育成が急務 アジアビジネスの要諦は? 「日経ビジネススクールアジア 兵庫特別セミナー」リポート

 進出から4年ほど経つが、「簡単に顧客は取れない」と長尾社長は現地での課題を口にした。リムジン事業では日本流の丁寧なサービスが売り物。タイに進出した日本企業向けならそれが大きな武器になるが、現地企業にもその価値を伝えるのは簡単ではない。丁寧なサービスの担い手になる現地人材の育成も課題だ。

■ブランディングとコラボがカギに

長尾真・神姫バス社長は自らの体験からアジアビジネスの可能性と課題を語った 長尾真・神姫バス社長は自らの体験からアジアビジネスの可能性と課題を語った

 こう課題を話した長尾社長に対して、藤岡氏は「タイのマーケットのポテンシャルは大きい。それを取り込む力はブランディングで決まる」とアドバイスした。「市場でまだ知られていないことは伸びしろがあるということ。活動をすべてブランディングに結び付けていくことが市場に浸透していくカギになる」と話した。丁寧なサービスを提供するリムジンというブランディングに成功すれば、その市場を取っていけるということだ。

 藤岡氏がもうひとつあげたキーワードが「現地企業とのコラボ(協業)」だ。ブランディングにもそれがプラスに働くという。「進出企業には、タイの企業に協業相手として選んでもらう力が求められる」と強調した。

 タイ市場の魅力について、長尾社長は「生活のしやすさとマーケットの大きさ、そして親日的なこと」をあげた。「成長しているマーケットだけに人々がエネルギッシュ。昔の日本を思い出させる。伸びしろは大きいので、皆さんにも来てほしい」。長尾社長は会場に集まった姫路の企業経営者らにこう呼びかけた。

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 今回のセミナーは神姫バスの提案で姫路での開催が決まった。セミナーのあと、長尾社長に誘致の理由を聞くと、「地方ではなかなかビジネスの肝の話が聞けない。この機会に地域だけに留まらないビジネスの可能性を感じてほしかった」と話してくれた。「地域でつながりのある経営者の人たちと一緒になって現地で苦労してみたい。何人かの方が終わった後、強い興味が沸いたと言ってくれた」とも話す。地域企業の視野を広げたいとの長尾社長の思いは、ひとまず受け止められたようだ。

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