Pay no heed to Tom. He does not know beans.
(トムは相手にするな。あれはモノを知らないから)
Vocab Aid:
pay no heed(気にしない、取りあわない)
まずは昔からあるriddle(謎々)を一席。How many blue beans does it take to make seven white beans?(白いマメを7粒作るには青いマメが何粒必要か?)――。おわかりですか?答えは7粒。なぜなら青いマメ7粒の皮をむけば同じ数の白いマメが現れるから。バカバカしいクイズですが、「わからない」と答えるとnot know beans(マメのことすらわからない)、つまりは「モノを知らない」「世間を知らない」という話になります。うしろにabout をつけて、例えばshe does not know beans about baseballにすれば「彼女は野球のことは何ひとつ知らない」になる、使い勝手のいいフレーズです。
How to use:
- When it comes to operating a business, he does not know beans.
- We’ll have to educate him, then.
- 営業活動ということになると、彼はモノを知りません。
- それじゃ教育しなきゃ。
Further Study:
beansの話をもうひとつ。古代ギリシャでは、自分たちの組織に新会員を入れるときは会員の秘密投票でその賛否を決めていました。投票というより投マメ。新会員候補の加入に賛成なら白いマメ、反対なら黒いマメを壺に投じます。ところが、その壺をうっかり倒して白と黒のマメの数が秘密でなくなることがある。ここからspill the beans(マメをこぼす)と言えば「うっかり秘密をもらす」ことの比喩になります。この話も先の謎々の話もあてにはならんという説もありますが、そんなことよりも、これをよすがに慣用句をひとつ覚えてしまうことの方が大切です。
Mom spilled the beans about the pin money she had stashed away.
(ママは秘密にしていたヘソクリのことを、うっかりもらしちゃったのよ)
I don’t trust you. You’ll be the first one to spill the beans.
(君のことは信用しない。真っ先に秘密をもらすのは君だろうから)
コスモポリタン・インスティテュート(CI)